精巣腫瘍(精巣がん)の症状について
精巣腫瘍は
1. 精巣腫瘍の主な症状
精巣腫瘍のほとんどは陰嚢が大きくなってきたことから見つかります。痛みをともなうことは少なく、この症状は無痛性陰嚢
なお、精巣腫瘍以外で陰嚢が大きくなる病気には、陰嚢水腫や精巣炎、精巣上体炎があります。陰嚢腫大の原因を調べるために診察や検査が行われます(精巣腫瘍の検査については「こちらのページ」を参考にしてください)。
2. 精巣腫瘍が転移した時に見られる症状
精巣腫瘍は進行が早く転移しやすいことが知られています。転移した
■後腹膜
後腹膜リンパ節はお腹の中にある太い血管(
■肺転移による症状
リンパ節を除くと、肺は精巣腫瘍が最も転移をしやすい臓器です。肺に転移が起こると、咳や
■肝転移による症状
肝臓は肺に次いで、精巣腫瘍が転移しやすい臓器です。肝臓に転移すると、腹痛や、
3. 精巣腫瘍が再発したときの症状
精巣腫瘍を治療した後は再発に注意しなくてはいけません。再発をすみやかに見つけるために、定期的に血液検査(
一方で、症状から再発が見つかることもあります。再発による症状は再発部位によって異なるので、「転移したときの症状」と同じく一様ではありません。例えば、肺に再発した場合は、咳や血痰(血液混じりの痰)などが現れますし、肝臓に再発した場合には、腹痛や腹部の張りなどの症状が現れます。
再発が心配な人に抑えておいて欲しいポイントは、治療後に何らかの症状が現れたとしても、その症状が必ずしも再発のサインではないことです。先に例で挙げた咳は風邪や気管支炎でも見られる症状ですし、腹部の張りは便秘や食中毒でも見られる症状です。治療後に身体の変調を感じるとどうしても再発と結びつけて考えがちですが、そうとも限らないことは知っておいてください。とはいえ、原因は詳しく調べなければ分からないものなので、心配なことがあればかかりつけのお医者さんに相談してみてください。