きしつせいせいしんしょうがい
器質性精神障害
脳への障害や身体の病気により、脳に影響が出て精神症状が現れること。頭部外傷、脳腫瘍、脳卒中、感染症などが原因
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最終更新: 2023.08.19
器質性精神障害の基礎知識
POINT 器質性精神障害とは
脳の障害や全身の病気による影響で、精神症状が現れる病気のことです。具体的には、脳卒中や頭部外傷が脳の障害にあたり、感染症や甲状腺疾患、ビタミンB1欠乏症、肝性脳症が全身の病気にあたります。認知症に似た症状が現れます。具体的には、記憶障害や注意力の低下などです。うつ症状や幻視、幻聴をともなうこともあります。頭部CT検査やMRI検査などの画像検査、脳波検査、血液検査で原因が調べられます。原因によって治療法が異なり、例えば脳の損傷がある人の一部には手術が検討され、感染症が原因であれば抗菌薬などを用いて治療します。器質性精神障害は脳神経外科、神経内科、精神科、内分泌内科などが協力して診療が行われます。
器質性精神障害について
器質性精神障害の症状
器質性精神障害の検査・診断
- 画像検査:脳の損傷の有無や度合いを調べる
頭部CT検査 :脳や頭蓋骨に損傷がないかを調べる頭部MRI 検査:脳の形や炎症 の程度を調べる
脳波検査 - 異常脳波(てんかん
発作 など)の有無を調べる
- 異常脳波(てんかん