きしつせいせいしんしょうがい
器質性精神障害
脳への障害や身体の病気により、脳に影響が出て精神症状が現れること。頭部外傷、脳腫瘍、脳卒中、感染症などが原因
10人の医師がチェック 95回の改訂 最終更新: 2023.08.19

Beta 器質性精神障害についての医師コメント

脳卒中後のうつ、にはよく悩まされます。これは決して脳卒中の後遺症で体が思うように動かないからうつになった、というだけのものではありません。もちろん後遺症が重篤であればうつになりやすいでしょうが、必ずしもそれだけではありません。無症候性の脳梗塞(いわゆる隠れ脳梗塞)が多発している人の中にもうつ状態になることがあり、脳梗塞病変が関係しているのではないかといわれています。
いわゆる抗うつ薬で改善する人もいますが、抗うつ薬のさじ加減などなかなか神経内科医や脳外科医にわかるものではなく、精神科にお願いすることも多いです。
脳卒中後の生活指導でもなかなかうつにまで触れることはなく(他に説明するべきことが多すぎてここまで触れる余裕がないというのが実情でしょうか)、こういうことがあることを知らない方は多いでしょう。ご家族の方のサポートも身体の介助のみならず精神面にも配慮する必要が時としてあることは知っておいていただきたいです。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.03