播種性血管内凝固(DIC)のよくある疑問点
播種性血管内凝固(DIC)は非常に重い状態で命に危険を及ぼします。DICを起こした場合の1ヶ月後の死亡率は30-40%程度であると報告されています。また、DICの中でも妊娠
1. 病気の見通しはどれくらいか
播種性血管内凝固(DIC)は非常に見通しが悪い病気です。原因となってる病気によって病気の見通しは異なりますが、例えば
参考文献:日本
2. どのような人に起こるか
DICは感染症、
3. 再発することはあるか
DICが再発するかどうかは、原因となっている病気の状況により異なります。DICは感染症、がん、白血病などが重症化した際に、血が固まるのとサラサラにするバランスが崩れることで起こります。もし、DICの原因となった病気が改善し、このバランスが戻れば、DICも完治させることができます。これに対し、DICの原因となる重症な病気が再発した場合では、それをきっかけにDICを再び起こすことがあります。
4. 入院期間はどれくらいか
DICは非常に重症な病気なので、入院での治療が必要になります。入院の期間はDICの原因となっている病気の状況にもよりますが、数週間から1ヶ月近くの入院が必要になることも珍しくありません。
5. 妊娠中に起こるDICとは
妊娠中に起きた合併症(妊娠による大量出血、羊水塞栓など)をきっかけとしてDICが起こることがあります。これを産科DICと呼びます。感染症、がんによるDICと比べると数は少なく、心配しすぎる必要はありません。しかし、産科DICが起きた時にはお母さんの命に関わることがありますし、赤ちゃんに後遺症を残すこともあるため、妊娠中合併症が起きた時にはDICの出現に細心の注意が払われます。