播種性血管内凝固(DIC)の症状について
播種性血管内凝固(DIC)の症状としては血液が固まることで起こる
1. 播種性血管内凝固(DIC)の症状
播種性血管内凝固(DIC:ディーアイシー)は、血を固める作用と血をサラサラにする作用のバランスが保てなくなることで起こる病気です。
2. 血栓症状
DICの名前の最初にある播種(はしゅ)は、ばらまかれるという意味があります。DICは身体のいたるところの血管(血管内)で血が固まってしまう(凝固)ことから、このような名前で呼ばれています。DICにより血管の中で血が固まってしまうと、そこから先には血液が行き届かなくなり、内臓が大きなダメージを受けます。DICでは身体のいたるところの血管で血が固まるため、全身の内臓がダメージを受けます。この状態を多臓器不全といいます。
多臓器不全は腎臓が機能せず尿が作れなくなったり、肺が機能せず身体の中への酸素の取り込みができなくなったりと、命に関わる非常に危険な状態です。
3. 出血症状
DICでは血栓症状だけでなく、血がサラサラになることによる出血症状を来します。出血症状としては以下のものがあります。
紫斑 (内出血で現れる皮膚の斑点)血尿 (血が混ざった尿)吐血 (胃や十二指腸での出血による、血が混ざった嘔吐)下血 (血が混ざった下痢)- 意識の混濁(脳の出血による症状など)
DICによる出血症状は止血が困難であるため、血を固めるのに必要な物質(凝固因子)や