しきゅうないまくえん
子宮内膜炎
子宮に何らかの原因で細菌が入り、子宮内膜に炎症を起こす病気
6人の医師がチェック 140回の改訂 最終更新: 2017.07.21

子宮内膜炎の基礎知識

POINT 子宮内膜炎とは

子宮内膜炎は何らかの原因で子宮の中に細菌が入り感染を起こした病気です。流産や人工妊娠中絶手術を行った後に起こりやすいです。主な症状は、おりものの増量・不正出血・腹痛・腰痛などです。 問診や内診と細菌検査の結果から総合的に診断します。治療は抗菌薬を用いて行いますが、細菌検査の結果を踏まえた適切な抗菌薬を用いることが重要です。子宮内膜炎が心配な人や治療したい人は、産婦人科あるいは感染症内科を受診して下さい。

子宮内膜炎について

  • 子宮に何らかの原因で細菌が入り、子宮内膜に感染し炎症を起こす病気
    • 月経時に、長い期間タンポンを腟の中に入れておいた場合、子宮内で炎症を起こしてしまうことがある
    • 流産や人工妊娠中絶をした後や分娩後に起こりやすい
  • 原因となる主な細菌
  • 分類
    • 大きく3つに分けられる
      ・急性子宮内膜炎
      ・慢性子宮内膜炎
      ・老人性子宮内膜炎
  • 月経のある女性では、子宮の内膜は月経によって剥がされるので、月経のない人のほうが子宮内膜炎になりやすい
  • 炎症によって卵管を圧迫し、不妊症異所性妊娠の原因となる場合がある
  • 子宮内膜症とよく間違われやすいが、異なる病気である

子宮内膜炎の症状

  • 主な症状
    • 悪臭のあるの混じったおりもの、褐色のおりものが続く
    • 下腹部の痛み
    • 月経でないときの月経痛のような痛み
    • 月経血の減少
    • 不正出血
    • 排便痛、排尿痛
    • 全身症状は乏しい
  • 急性子宮内膜炎の症状
    • 発熱
    • 下腹部痛(激しい痛み)
    • 腰痛
    • 排便、排尿時の腰痛
    • おりものの増加
    • 不正出血
  • 慢性子宮内膜炎の症状
    • 強い症状が見られることは少ない
    • 月経の際に、出血量の減少
    • 無月経になることがある
  • 老人性子宮内膜炎の症状
    • 膿のようなおりものが出る
    • 下腹部に痛みがある

子宮内膜炎の検査・診断

  • 主に問診内診をして診断を進める
    • 炎症卵巣、卵管や骨盤内にまで広がると、炎症のある場所を押したときに痛むようになる
      ・卵巣、卵管やダグラス窩(子宮と直腸の間)にあたる下腹部を押すと痛む
  • 確定診断に用いる検査
    • 血液検査:白血球数とCRPなどから、全身炎症の程度を調べる
    • 細菌検査:おりものや膣分泌物の中にいる細菌培養して、その種類を調べる
  • 子宮頚管炎→子宮内膜炎→子宮筋層炎→子宮傍結合織炎というように炎症が広がり、症状もこの順に強くなる

子宮内膜炎の治療法

  • 抗菌薬炎症の原因となっている菌に適したものを使う
    • 適していない抗菌薬を使っても全く効果がない上に、常在菌を殺してしまってかえって身体のバランスを壊すことになる
  • NSAIDs:炎症を抑える
  • 子宮収縮薬:流産後や分娩後、子宮の中に残った組織がしっかりと出てくるように使用されることがある
  • 子宮の中にが溜まっている場合は、膿を取り除く処置をする


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