しきゅうないまくえん
子宮内膜炎
子宮に何らかの原因で細菌が入り、子宮内膜に炎症を起こす病気
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最終更新: 2020.04.11
子宮内膜炎の基礎知識
POINT 子宮内膜炎とは
子宮の内膜に起こる炎症の総称で、細菌による感染が原因になることが多いです。流産や人工妊娠中絶手術を行った後に起こりやすいことが知られています。おりものの増量・不正出血・腹痛・腰痛などが主な症状です。問診や内診と細菌検査の結果から総合的に診断します。抗菌薬を用いた治療が行われますが、細菌検査の結果を踏まえた適切な抗菌薬を用いることが重要です。子宮内膜炎が心配な人や治療したい人は、産婦人科あるいは感染症内科を受診してください。
子宮内膜炎について
- 子宮に何らかの原因で
細菌 が入り、子宮内膜 に感染し炎症 を起こす病気- 月経時に、長い期間タンポンを腟の中に入れておいた場合、子宮内で炎症を起こしてしまうことがある
- 流産や人工妊娠中絶をした後や分娩後に起こりやすい
- 原因となる主な細菌
淋菌 - 連鎖球菌
ブドウ球菌 大腸菌 結核菌 - クラミジア
- マイコプラズマ・ホミニス
- 分類
- 大きく3つに分けられる
- 急性子宮内膜炎
- 慢性子宮内膜炎
- 老人性子宮内膜炎
- 大きく3つに分けられる
- 月経のある女性では、子宮の内膜は月経によって剥がされるので、月経のない人のほうが子宮内膜炎になりやすい
- 炎症によって卵管を圧迫し、不妊症や異所性妊娠の原因となる場合がある
- 子宮内膜症とよく間違われやすいが、異なる病気である
子宮内膜炎の症状
子宮内膜炎の検査・診断
子宮内膜炎の治療法
抗菌薬 :炎症 の原因となっている菌に適したものを使う- 適していない抗菌薬を使っても全く効果がない上に、常在菌を殺してしまってかえって身体のバランスを壊すことになる
NSAIDs :炎症を抑える- 子宮収縮薬:流産後や分娩後、子宮の中に残った組織がしっかりと出てくるように使用されることがある
- 子宮の中に
膿 が溜まっている場合は、膿を取り除く処置をする
子宮内膜炎が含まれる病気
子宮内膜炎のタグ
子宮内膜炎に関わるからだの部位
