いしょせいにんしん(しきゅうがいにんしん)

異所性妊娠(子宮外妊娠)

子宮の中ではない場所で妊娠が始まってしまう状態。多くの場合は流産となる

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11人の医師がチェック 130回の改訂 最終更新: 2017.08.28

異所性妊娠(子宮外妊娠)の基礎知識

異所性妊娠(子宮外妊娠)について

  • 子宮体部以外の場所に妊娠すること
  • 主な原因
    • 原因が明らかでない場合も多い
    • 以前受けた腹部の手術
    • クラミジアなどのの細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつの感染による腹膜炎の影響を受けた卵管の癒着皮膚や体内の組織同士が炎症のためにくっついてしまうことや狭窄
    • 体外受精や胚移植による不妊治療
  • 全妊娠数の約0.5-1.5%程度の発症症状や病気が発生する、または発生し始めることと言われている

異所性妊娠(子宮外妊娠)の症状

  • 主な症状
    • 妊娠に伴う症状
    • 下腹部痛(妊娠週数が進んでくると出現することがある)
    • 外出血(不正出血):必ずしもあるとは限らない
  • 赤ちゃんの袋(胎嚢)が大きくなると、母体の臓器(卵管など)が破れてお腹の中に何リットルも出血し、出血性ショックなどを起こすことがある
    • 妊娠7-8週以降でこのような出血が起こりやすい(妊娠する場所によっても違う)

異所性妊娠(子宮外妊娠)の検査・診断

  • 内診主に産婦人科で行われる検査。腟に指を入れて、腟や子宮の周囲に大きな病変がないかを確認する目的で行われる:子宮の大きさや、周囲の腫瘤、痛みなどを調べる
  • 確定診断に必要な検査
    • 血液検査、尿検査:妊娠しているかを調べる
      ・妊娠しているとhCGが上昇する(血液検査)
    • 経腟超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができる胎のう母体の子宮の中で、赤ちゃんを包んでいる小さな袋のことの位置を調べる
      ・妊娠5週程度以降で子宮の中に胎のうがみられない場合、異所性妊娠が疑われる
      ・出血がないかを確認する意味もある
  • 超音波で妊娠部位が見つからない場合はMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査で確認する場合もある
    • まれにお腹の上の方に妊娠している場合もある
  • 化学的流産(赤ちゃんの袋がみられないタイプの流産)との区別が非常に難しいため、一度流産の処置(子宮内容除去術)を行い、hCGが下がらないことを確認してから手術を行うこともある

異所性妊娠(子宮外妊娠)の治療法

  • 基本的には手術で治療する
    • 付属器切除術、卵管切除術:卵巣子宮の両側にある器官で、女性ホルモンを分泌したり、卵子を作り出したりする働きを持つものや卵管を切り取る手術
    • 卵管切開、胎嚢除去術:異所性妊娠の再発のリスクがある
  • 薬物療法
    • 限られた条件でのみ行われる
    • メトトレキサートなどが使用される
  • 待機療法
    • 自然に吸収され治癒病気が、それ以上の治療を必要としない状態になること。完治とほぼ同じ意味することがあるため、待機して経過を見守る場合がある

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