しきゅうきんそうえん

子宮筋層炎

子宮内に何らかの細菌が入り、子宮内膜の下の筋層にまで炎症が広がっている状態

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5人の医師がチェック 71回の改訂 最終更新: 2017.06.15

子宮筋層炎の基礎知識

子宮筋層炎について

  • 子宮内に何らかの細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが入り、子宮内膜子宮の内側にある膜で、月経周期に合わせて厚くなったり剥がれ落ちたりするの下の筋層にまで炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが広がっている状態
  • 以下の状態に起こりやすいことが分かっている
    • 流産
    • 人工中絶後
    • 帝王切開後
    • 子宮や卵巣子宮の両側にある器官で、女性ホルモンを分泌したり、卵子を作り出したりする働きを持つものの手術後  など
  • 子宮筋層炎を起こす主な起炎菌
    • 淋菌細菌の一種で、眼、のど、性器などに感染症を引き起こす
    • 連鎖球菌
    • ブドウ球菌ブドウ球菌属に属する細菌の総称。黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌が有名 
    • 大腸菌健康なヒトの大腸内で生息し、また環境中にも広く分布している微生物
    • クラミジア
    • 結核菌結核の原因となる菌。通常の抗菌薬が効きづらく、結核に対する抗菌薬は抗結核薬と呼ばれることもある
  • 子宮留細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿である腫といった膿の溜まった状態になったら、手術で膿を取り除くことがある
  • 閉経・出産後の女性は、周期的な子宮内膜の剥脱がないため、細菌の排出が起こらず、細菌に感染する可能性が高くなる

子宮筋層炎の症状

  • 主な症状
    • 発熱
    • 下腹部の痛み(激しい痛み)
    • 月経でないときの月経痛のような痛み
    • 月経血が少なくなる
    • 腰痛、排便痛
    • 排尿時の腰痛
    • おりもの増加
  • 子宮内膜炎と同じような症状が現れるが、子宮内膜炎より重症化するケースが多い
    • 症状が進むと骨盤腹膜炎を起こす場合もある

子宮筋層炎の検査・診断

  • 内診主に産婦人科で行われる検査。腟に指を入れて、腟や子宮の周囲に大きな病変がないかを確認する目的で行われる:子宮の圧痛(圧迫した際の痛み)と腫れを確認する
  • 細菌検査病気を引き起こしている細菌の、種類を特定するための検査:おりものなどから病原菌の特定を行う
  • エコー空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができる検査:子宮の状態を確認する

子宮筋層炎の治療法

  • 基本的に子宮内膜炎とほぼ同様の治療が行われる
    • 抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がない炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るの原因となっている菌を殺す
    • NSAIDs炎症を抑える薬剤の総称(ただしステロイドを除く)で、鎮痛薬や解熱薬として頻用される。nonsteroidal anti-inflammatory drugsの略:炎症を抑える
    • 子宮収縮薬:流産後や分娩後の場合に用いられることがある
    • 子宮内に細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿であるがたまる場合は、子宮頚管を広げて膿を出す
    • 膿(子宮留膿腫)が溜まって治療に難渋した場合は、手術で膿を取り除くことがある
  • 予防、再発予防方法
    • なるべく通気性のよい綿の下着をつける
    • 局部を清潔に保つ
    • 感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称を防ぐためにコンドームを着用する
    • 性行為の前後にシャワーを浴びる

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