けつべん
血便

血便の基礎知識

概要

ご高齢の方以外では、血便の原因の大半は痔です。痛い痔は自分でもわかりますが、痛みを全く感じない痔もあります。痔は命の危険のある怖い病気ではないので、その点はご安心ください。

赤い血便ではなく、便が墨のように真っ黒になる血便もあります。この場合は胃や十二指腸の病気が原因です。血便は消化器内科で適切な検査や治療を受けることができます。

原因とメカニズム

赤色や黒色の血便は、3種類に分けると考えやすいです。

便の表面に赤い血が付く:ほとんどの場合、痔核(いわゆる痔)が原因です。便の表面やトイレットペーパーに少しだけ赤い血が付着していることが多いです。痔でしたら、あまり心配はいりません。

多くはないのですが、他の原因として裂肛や肛門周囲の皮膚の病気、直腸炎の可能性もあります。

便全体に血が混じっている:医学的には下血とも言います。潰瘍性大腸炎クローン病大腸憩室症などが考えられます。一般的に胃・十二指腸潰瘍では黒色便になりますが、大量に出血した場合は下血になることもあります。アメーバ赤痢や出血性大腸炎など、腸炎が原因のこともあります。

便が黒い胃・十二指腸からの出血の場合、便として出てくるまでに数時間以上かかるため、便が黒くなります。胃・十二指腸潰瘍などが考えられます。

貧血の治療として鉄剤を内服している場合も、黒色便となることがあります。

症状から考えられる病気

「原因とメカニズム」で説明しましたように、血便は3種類に分けると考えやすいです。その他の症状から分かることも説明します。

腹痛や下痢がある

アメーバ赤痢や出血性大腸炎などの胃腸炎、クローン病潰瘍性大腸炎の可能性もあります。

数週間、血便が続いている

若い人ではクローン病潰瘍性大腸炎が、高齢者では大腸がんが考えられます。

高齢者で突然の腹痛、下痢、下血が起きた

虚血性大腸炎の可能性があります。

乳幼児の場合

腸重積の可能性もあります。

怖い病気

原因に関係なく、大量に出血した場合は危険です。

受診の目安

・下血や黒色便が出ている
・腹痛が強い
・血便が1週間以上続いている

診療科

消化器内科・肛門科

消化器内科が適しています。肛門を診察したり、大腸カメラを行ったりします。

検査

血液検査

貧血の程度を調べる必要があります。

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)

下血の原因を調べるのに役立ちます。クローン病潰瘍性大腸炎大腸がん虚血性大腸炎などが分かります。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

黒色便のときに行われます。胃・十二指腸潰瘍が分かります。

治療

原因の病気に応じた治療がされます。

出血量が多く貧血になっている場合は、鉄剤の内服をします。



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