きょけつせいだいちょうえん
虚血性大腸炎
大腸への血のめぐりが悪くなり必要な酸素や栄養が届かなくなるため、大腸が炎症を起こしたり大腸が壊死したりしてしまう病気
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最終更新: 2022.03.04
虚血性大腸炎の基礎知識
POINT 虚血性大腸炎とは
虚血性大腸炎は大腸への血流が悪くなることで大腸に炎症が起こる病気です。加齢・糖尿病・脂質異常症・血管炎などが原因になります。主な症状は腹痛・下痢・下血・吐き気・嘔吐などになります。 症状や身体診察に加えて、血液検査・画像検査・大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を用いて診断します。絶食・点滴を行って腸管を休めることで治療しますが、これを行っても病状が良くならない場合は手術を行います。虚血性大腸炎が心配な人や治療したい人は、消化器内科消化器外科・救急科などを受診して下さい。
虚血性大腸炎について
虚血性大腸炎の症状
- 主な症状
- 突然の腹痛
- 下痢
下血 - 冷や汗
- 吐き気
- 嘔吐
- 症状の説明
- 腹痛は右側よりも比較的左下側が痛くなることが多い
虚血性大腸炎の検査・診断
- 血液検査:
炎症 が起こっていないかなどを調べる - 画像検査:大腸に炎症が起こっていないかなどを調べる
腹部レントゲン 検査(X線 写真):同じようなお腹の症状を起こすほかの病気がないかをみるのに役立つことがある腹部CT検査 :虚血性大腸炎に特徴的な主にお腹の左側の結腸に異常があるかどうかなどをしらべるが、CT 検査だけでは診断がつかない場合もある
大腸カメラ (下部消化管内視鏡検査 ):虚血性大腸炎に特徴的な粘膜の所見 がみられるかどうかをしらべる
虚血性大腸炎の治療法
- 主な治療法
- 絶食
- 栄養分や水分、薬の点滴
虚血 により腸が壊死 してしまった場合、緊急手術をして壊死した腸を切除する
- 長期的な経過
- 約10%が再発する
- 大半は一時的なもので、命の危険は少ない
- 腸が壊死した状態になると、約半数の患者が死亡する
虚血性大腸炎のタグ
虚血性大腸炎に関わるからだの部位

