アスピリン「ケンエー」の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
浮腫、貧血、AST上昇、ALT上昇、食欲不振、胸やけ、胃痛、腹痛、胃腸障害、便秘、下痢
起こる可能性のある重大な副作用
ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹、脳出血、頭蓋内出血、頭痛、悪心、嘔吐、意識障害、片麻痺、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、剥脱性皮膚炎、再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少、喘息発作、肝機能障害、黄疸、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいγ-GTP上昇、消化性潰瘍、大腸潰瘍、下血、メレナ、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腸管穿孔、小腸狭窄、小腸閉塞、大腸狭窄、大腸閉塞、小腸潰瘍
上記以外の副作用
食道炎、口唇腫脹、吐血、胃部不快感、過敏症、発疹、鼻炎様症状、血小板機能低下、出血時間延長、皮膚そう痒、発汗、めまい、興奮、腎機能障害、血圧低下、血管炎、心窩部痛、気管支炎、耳鳴、難聴、角膜炎、結膜炎、過呼吸、代謝性アシドーシス、倦怠感、低血糖
アスピリン「ケンエー」の用法・用量
- 〈関節リウマチ、リウマチ熱、変形性関節症、強直性脊椎炎、関節周囲炎、結合織炎、術後疼痛、歯痛、症候性神経痛、関節痛、腰痛症、筋肉痛、捻挫痛、打撲痛、痛風による痛み、頭痛、月経痛〉通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5g、1日1.0~4.5gを経口投与する
- ただし、前記の最高量までとする
- 〈急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛〉通常、成人にはアスピリンとして、1回0.5~1.5gを頓用する
- ただし、原則として1日2回までとし、1日最大4.5gを限度とする
- 〈川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)〉急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与する
- 解熱後の回復期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉他の消炎鎮痛剤との併用を避けることが望ましい〔10.2参照〕
- 7.2. 〈川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)〉原則として川崎病の診断がつき次第、投与を開始することが望ましい
- 7.3. 〈川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)〉川崎病では発症後数カ月間、血小板凝集能が亢進しているので、川崎病の回復期において、本剤を発症後2~3カ月間投与し、その後断層心エコー図等の冠動脈検査で冠動脈障害が認められない場合には、本剤の投与を中止すること(冠動脈瘤を形成した症例では、冠動脈瘤の退縮が確認される時期まで投与を継続することが望ましい)
- 7.4. 〈川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)〉川崎病の治療において、低用量では十分な血小板機能の抑制が認められない場合もあるため、適宜、血小板凝集能の測定等を考慮すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
クマリン系抗凝血剤 |
作用を増強し出血時間の延長・消化管出血 |
ワルファリンカリウム |
作用を増強し出血時間の延長・消化管出血 |
血液凝固阻止剤 |
出血の危険性が増大 |
ヘパリン製剤 |
出血の危険性が増大 |
ダナパロイドナトリウム |
出血の危険性が増大 |
10a阻害剤 |
出血の危険性が増大 |
リバーロキサバン |
出血の危険性が増大 |
抗トロンビン剤 |
出血の危険性が増大 |
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 |
出血の危険性が増大 |
トロンボモデュリン アルファ |
出血の危険性が増大 |
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 |
出血の危険性が増大 |
チクロピジン塩酸塩 |
出血の危険性が増大 |
シロスタゾール |
出血の危険性が増大 |
硫酸クロピドグレル |
出血の危険性が増大 |
トロンボキサン合成阻害剤 |
出血の危険性が増大 |
オザグレルナトリウム |
出血の危険性が増大 |
プロスタグランジンE1製剤 |
出血の危険性が増大 |
プロスタグランジンI2誘導体製剤 |
出血の危険性が増大 |
ベラプロストナトリウム |
出血の危険性が増大 |
サルポグレラート |
出血の危険性が増大 |
イコサペント酸エチル |
出血の危険性が増大 |
血栓溶解剤 |
出血の危険性が増大 |
ウロキナーゼ |
出血の危険性が増大 |
組織プラスミノゲンアクチベーター製剤 |
出血の危険性が増大 |
糖尿病用薬 |
作用を増強し低血糖 |
ヒトインスリン |
作用を増強し低血糖 |
メトトレキサート製剤 |
副作用<骨髄抑制・肝・腎・消化器障害等>が増強 |
バルプロ酸 |
作用を増強し振戦 |
フェニトイン |
総フェニトイン濃度を低下させるが非結合型フェニトイン濃度を低下させない |
炭酸脱水酵素阻害剤 |
副作用を増強し嗜眠・錯乱等の中枢神経系症状・代謝性アシドーシス |
アセタゾラミド |
副作用を増強し嗜眠・錯乱等の中枢神経系症状・代謝性アシドーシス |
副腎皮質ホルモン剤 |
サリチル酸中毒 |
ベタメタゾン |
サリチル酸中毒 |
プレドニゾロン |
サリチル酸中毒 |
メチルプレドニゾロン |
サリチル酸中毒 |
ループ利尿剤 |
サリチル酸中毒、利尿作用を減弱 |
フロセミド |
サリチル酸中毒、利尿作用を減弱 |
リチウム製剤 |
類薬<インドメタシン等>でリチウム中毒 |
炭酸リチウム |
類薬<インドメタシン等>でリチウム中毒 |
チアジド系薬剤 |
類薬<インドメタシン等>でチアジド系利尿剤の作用を減弱 |
ヒドロクロロチアジド |
類薬<インドメタシン等>でチアジド系利尿剤の作用を減弱 |
尿酸排泄促進剤 |
作用を減弱 |
プロベネシド |
作用を減弱 |
ベンズブロマロン |
作用を減弱 |
ニトログリセリン |
作用を減弱 |
乳酸ナトリウムを含有する輸液 |
本剤の作用を減弱 |
インドメタシン製剤 |
血中濃度を低下、消化器系の副作用を増強、出血、腎機能低下 |
ジクロフェナク |
血中濃度を低下、消化器系の副作用を増強、出血、腎機能低下 |
オキシカム系消炎鎮痛剤 |
両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加、消化性潰瘍・胃腸出血の発現が高まる |
ピロキシカム |
両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加、消化性潰瘍・胃腸出血の発現が高まる、本剤の血小板凝集抑制作用を減弱 |
スリンダク |
消化器系の副作用の発現率が上昇、活性代謝物<スルフィド体>の血中濃度が低下 |
イブプロフェン |
本剤の血小板凝集抑制作用を減弱 |
ナプロキセン |
本剤の血小板凝集抑制作用を減弱 |
スルピリン |
本剤の血小板凝集抑制作用を減弱 |
COX-2選択的阻害剤 |
消化性潰瘍等の発生率が高くなる |
セレコキシブ |
消化性潰瘍等の発生率が高くなる |
塩酸ドネペジル |
消化性潰瘍 |
β-遮断剤 |
降圧作用が減弱 |
プロプラノロール |
降圧作用が減弱 |
ACE阻害剤 |
降圧作用が減弱、腎機能を悪化 |
カプトプリル |
降圧作用が減弱、腎機能を悪化 |
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬 |
降圧作用が減弱、腎機能を悪化 |
サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物 |
降圧作用が減弱、腎機能を悪化 |
アンジオテンシン2受容体拮抗剤 |
降圧作用が減弱、腎機能を悪化 |
バルサルタン |
降圧作用が減弱、腎機能を悪化 |
レニン阻害薬 |
降圧作用が減弱、腎機能を悪化 |
アリスキレン |
降圧作用が減弱、腎機能を悪化 |
タクロリムス水和物 |
腎機能障害 |
シクロスポリン |
腎機能障害 |
プロスタグランジンD2受容体拮抗剤 |
非結合型分率が上昇 |
トロンボキサンA2受容体拮抗剤 |
非結合型分率が上昇 |
セラトロダスト |
非結合型分率が上昇 |
ラマトロバン |
非結合型分率が上昇 |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 |
皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等> |
フルボキサミンマレイン酸塩 |
皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等> |
塩酸セルトラリン |
皮膚の異常出血<斑状出血・紫斑等>、出血症状<胃腸出血等> |
アルコール<経口> |
消化管出血が増強 |
ジドブジン製剤 |
グルクロン酸抱合を阻害 |