せきついこっせつ

脊椎骨折

背骨(脊椎)が骨折すること。高齢者の脊椎圧迫骨折が有名である

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6人の医師がチェック 67回の改訂 最終更新: 2017.06.15

脊椎骨折の基礎知識

脊椎骨折について

  • 背骨背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれる脊椎背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれる)が骨折すること
    • 代表的なものとしては、転んで尻もちを着くことで起こる脊椎圧迫骨折がある
    • 転落や事故などにより横方向の衝撃が加わると、椎体の後ろ部分の骨折が起こる(破裂骨折)
      脊柱管リング状の骨である、背骨が縦につながってできたトンネルの部分の変形などが起こると、脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつを損傷して感覚障害や運動麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることが起こる(脊髄損傷
  • 主な原因
    • 転倒
    • 交通事故
  • いわゆる「背骨が丸くなった」状態は、脊椎の圧迫骨折が原因であり、多くの高齢者に加齢とともに見られるもの
    • 特殊な病気、けがではない

脊椎骨折の症状

  • 骨折の痛みによる症状
    • 痛みにより、動いたり体を起こしずらくなる
      ・活動性が低下して、筋力低下などにつながる
    • 骨折直後だけでなく、慢性的ある病気や症状が、完全に治癒しないまま長期的に持続している状態のことな腰や背中の痛み(腰背部痛)の原因となる
  • 脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつや神経が損傷された場合の症状
    • 運動麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれること:運動障害が起こり、動かせる場所が限られたり、十分に力が発揮できなくなったりする
    • 感覚障害:手足のしびれ、感覚が鈍くなる
    • 排尿、排便障害便秘や便失禁(がまんができず、漏らしてしまうこと)といった症状の総称
    • 自律神経内臓の活動を調整している神経。交感神経と副交感神経を併せた総称障害:血圧や体温が一定に保たれなくなる

脊椎骨折の検査・診断

  • 画像検査
    • レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査検査:骨折がないかを調べる
      ・まず最初に行う検査
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査:レントゲンで分からないような骨折がないかを調べる
      ・もしくは手術の方式を決定するために撮影する
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査:CT検査でも分からない骨折や、背骨背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれるのなかを走る脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつのダメージがないか調べる
  • 骨折だけでなく脊髄損傷による症状がないかを確認することも重要

脊椎骨折の治療法

  • 主な治療法
    • 保存療法手術のような体に負担の強い治療を行わずに治るのを待つ、もしくは経過を観察する方法。薬による治療やリハビリなど、体を直接傷つけないような治療を含む:首や腰などの専用装具を使って安静にする
    • 薬物療法
      NSAIDs炎症を抑える薬剤の総称(ただしステロイドを除く)で、鎮痛薬や解熱薬として頻用される。nonsteroidal anti-inflammatory drugsの略:痛み止め
      ・アセトアミノフェン:痛み止め
      ・カルシトニン:骨の吸収を抑えるホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるで、骨粗しょう症がある場合に悪化を防ぐため使うことがある
    • 手術
      脊椎背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれる固定術:脊椎をプレート固定で固定する
      ・セメント固定術:つぶれた脊椎を固めて、もとの形に戻す
      ・骨折を治す目的ではなく、骨折によって脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつが傷つくことを防ぐために行われる
    • リハビリテーション
      ・活動量をできるだけ落とさずに、筋力や関節の動きを回復させる
      ・日常生活の動きを練習する
  • 予防
    • 骨折した骨に負担をかけないような姿勢、動き方をすることで再発を防ぐことができる
    • 手術で悪化を防ぐことができる
  • 長期的な経過
    • 脊髄神経は一度働きが落ちると回復することは難しい
    • 骨折した骨は元の状態に戻ることは難しい

脊椎骨折に関連する治療薬

非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(内服薬・注射剤)

  • 体内で炎症などを引きおこすプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬
    • 体内で炎症や痛み、熱などを引き起こす物質にプロスタグランジン(PG)がある
    • PGは体内でCOXという酵素などによって生成される
    • 本剤はCOXを阻害することでPGの生成を抑え、痛みや炎症、熱などを抑える作用をあらわす
  • 薬剤によっては喘息患者へ使用できない場合がある
    • COX阻害作用により体内の気管支収縮を引きおこす物質が多くなる場合がある
    • 気管支収縮がおきやすくなることよって喘息発作がおこる可能性がある
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脊椎骨折の経過と病院探しのポイント

脊椎骨折かなと感じている方

脊椎骨折の中で最も有名なのは脊椎圧迫骨折です。骨粗しょう症で骨がもろくなっていると、尻もちなどの軽い衝撃で知らぬ間に骨折が生じていることがあります。「脊椎骨折」という場合には、この圧迫骨折を含めた脊椎背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれる背骨背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれる)のあらゆる骨折のことを指します。

転んだりぶつけたりしてから背中が痛く脊椎骨折がご心配な方は整形外科クリニックの受診をまずはお勧めします。脊椎骨折の診断には、レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査検査・CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査・MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査といった画像検査が実施されます。痛みがあるところと合わせてレントゲンで診断することも多くありますが、昔からあるものではなく新たな圧迫骨折があるかどうかをはっきり診断するためにはMRIが必要です。多くのクリニックなどではMRI検査がないので症状と合わせてレントゲン検査を用いて診断することがほとんどです。

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脊椎骨折でお困りの方

基本的には、コルセットなどの専用装具を使って、ベッド上で安静にして、骨が形成されるのを待つ保存療法手術のような体に負担の強い治療を行わずに治るのを待つ、もしくは経過を観察する方法。薬による治療やリハビリなど、体を直接傷つけないような治療を含むが主体となります。通常では、3-4週で骨が形成され、痛みが治まってきます。痛みがある間は痛み止めを服用します。

脊椎骨折の中でも、骨の破片が脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつ神経を圧迫しているような場合では、緊急手術が必要となることがあります。その他にも、骨折部の変形が悪化する可能性があったり、時間が十分にたっても痛みが改善しなかったりする場合に手術が検討されます脊椎背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれるをプレート固定で固定する手術や、つぶれた脊椎にセメントを入れて、もとの形に戻す手術を行います。骨粗しょう症が原因で骨折を起こした場合は、骨粗しょう症の悪化を防いで骨を強くする薬を服用することもあります。

また、骨折した骨が元の状態に戻ることは難しいため、長期的にリハビリが必要になります。痛みがよくなるにつれ、徐々に活動範囲を広げ、安定して自宅での生活が行えることを目標にリハビリを行います。長期的なリハビリが必要となるため、急性期病院病気の発症直後の検査や治療に特化した病院。24時間体制で診療を受け付けているが、慢性期病院と役割を分担しており、病状が安定してきてからの診療は専門としていないに入院している場合は、回復期病院急性期病院で治療を受けて病状が安定した後に、リハビリテーションを主体とした治療を行うための病院に転院することになるでしょう。

患者さん一人あたりのスタッフ数や、リハビリ設備(リハビリ室や器具)の充実度といったところが病院を選ぶ上で参考になります。リハビリの回数が1日1回なのか、それとも午前と午後で2回あるのか、土日もリハビリをやっているかといった点は、慢性期の病院を探す上でのポイントとなります。自宅復帰後は転倒しないように気をつけることだけでなく、自宅内を転びにくい環境にすることも重要です。

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