りうまちねつ

リウマチ熱

溶連菌と呼ばれる細菌への感染がきっかけで、全身に免疫の異常(自己免疫反応)が起こった状態。子供に多く起こり、主に心臓に後遺症が残る

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7人の医師がチェック 126回の改訂 最終更新: 2017.07.21

リウマチ熱の基礎知識

POINTリウマチ熱とは

溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染のあとに起こる全身の免疫の異常です。心臓や関節、皮膚などの影響が出るため、発熱・胸痛・息切れ・関節痛・皮疹などが出現します。 検査では溶連菌の感染があったかどうかを、血液検査や細菌検査を行います。治療にはペニシリンを用います。溶連菌感染を疑ったら素早くペニシリンを使用することでリウマチ熱は予防できると言われています。また、リウマチ熱になってしまった場合はペニシリンを予防内服します。 リウマチ熱が心配な人や治療したい人は、小児科や感染症内科を受診して下さい。

リウマチ熱について

  • 溶連菌という細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつの感染がきっかけで、全身に免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患の異常(自己免疫本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう状態反応)が起こった状態
    • 細菌の感染によって起こるリウマチ熱は感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称ではない
    • 溶連菌感染が起こってから1-5週間後の間隔を空けて起こる
    • 子供に多い(4歳ごろから10代まで)
  • 日本ではほとんどみられない(発展途上国では猛威をふるっている)
    • 溶連菌感染に対して早期にペニシリンを使って治療すれば、リウマチ熱を予防できる
    • 日本では少なくなっている

リウマチ熱の症状

  • 主な症状
    • 発熱(診断基準では39度以上とされている)
    • 心臓の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る:心内膜炎、急性心膜炎心筋炎(胸痛、息切れなど)
    • 関節炎:移動性の多発関節炎が特徴(膝関節、足関節、股関節など)
  • その他にも神経や皮膚に炎症が起こることがある
    • 小舞踏病:神経に異常が起こり、不随意運動自身の意思とは関係なく、手足などが勝手に動いてしまうこと。脳や神経の異常で起こるが起こる
    • 皮膚:輪状紅斑輪状または環状の形をした紅斑(皮膚表面が赤くなった状態)を示す、皮膚の異常(胴体や腕に出る、赤い円状の発疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称)、皮下結節(肘や膝などにできる皮膚の下のしこり)
    • 適切な治療を行わないと、年単位をかけて弁膜症の原因となる
      弁膜症とは心臓にある血液の逆流を防ぐ弁が破壊される病気で、弁が大きく破壊されると心不全になる

リウマチ熱の検査・診断

  • 血液検査
    • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る反応があるかどうか、溶連菌の感染があったかを調べる
  • 心臓の検査
    • 心電図心臓から出ている弱い電気を感知して、心臓の状態を調べる検査房室ブロックが見られる
    • 心臓超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、心臓の状態を調べる検査:心臓の動きや弁の働きを見る 
      など

リウマチ熱の治療法

  • 溶連菌感染が起こってからリウマチ熱を予防するために抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないを用いる
    • 溶連菌感染と分かればできるだけ早くペニシリン系抗菌薬を使う
      ・ただし、4歳未満の場合はリウマチ熱になりにくい背景があるので、ペニシリンを使うかどうかは慎重に検討する必要がある
  • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑えるためにはアスピリンを使うことが多い
    • 心炎を合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることしているとステロイド副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられているを使うことがある
  • 舞踏病を合併しているときはフェノバルビタールを使用
  • 再発予防にはペニシリンの予防内服が有効(80-90%は再発を防ぐことができる)
    • 予防的な目的とした内服をしないと20-50%が再発すると言われている
    • ペニシリンを飲む期間は、大人になるまでされていたり、一生とされていたり正確には決まっていない
    • リウマチ熱を発症症状や病気が発生する、または発生し始めることした子どもは、そのあとも溶連菌感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称にかかりやすい
      ・再感染すると、リウマチ熱が再発したり、心臓の弁膜障害が悪化しやすい

リウマチ熱のタグ


リウマチ熱に関わるからだの部位