しゅようほうかいしょうこうぐん
腫瘍崩壊症候群
がん細胞が急速に壊れることで、細胞内の成分が血液中に大量に放出される病態
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最終更新: 2026.06.29
腫瘍崩壊症候群の基礎知識
POINT 腫瘍崩壊症候群とは
がん細胞が急速に壊れることで、細胞内の成分が血液中に大量に放出される病態です。抗がん剤治療(化学療法・分子標的薬・免疫療法など)や、放射線治療などをきっかけに起こることがあり、急性白血病や悪性リンパ腫など、腫瘍の量が多く、治療反応性が高いがんで注意が必要です。高尿酸血症や、高カリウム血症、高リン血症、低カルシウム血症を起こし、吐き気、脱力、不整脈、けいれん、急性腎障害などにつながることがあります。診断のために、血液検査で、尿酸や、カリウム、リン、カルシウム、腎機能などを確認します。十分な補液や、尿酸降下薬、電解質異常への対応を行いますが、高度な電解質異常や腎機能障害を伴う重症例では血液透析も検討します。
腫瘍崩壊症候群について
がん 細胞が急速に壊れることで、細胞内の成分が血液中に大量に放出される病態 - 高尿酸血症、高カリウム血症、高リン血症、低カルシウム血症などを起こす
- 急性腎障害、不整脈、けいれんなどにつながることがある
腫瘍 緊急症の一つ - 抗がん薬治療開始後に起こることが多いが、まれに治療前に自然
発症 することもある - 主な原因
化学療法 による腫瘍細胞の急速な崩壊- 分子標的薬、
免疫 療法、放射線治療 、ステロイド 治療などをきっかけに起こることがある - 腫瘍量が多い場合や、治療反応性が高い腫瘍でリスク上昇
- 起こりやすいがん種:血液腫瘍で特に注意が必要な
合併症 リスク因子 - 腫瘍量が多い状態
LDH 高値白血球 数が多い状態腎機能 低下- 脱水
- 高尿酸血症
- 治療への反応が速い腫瘍
- 小児や若年者の高増殖性腫瘍
- 治療開始後24〜72時間以内に起こることが多い病態
- 予防と早期対応により重症化を防ぎやすい一方、発見が遅れると生命に関わる状態
腫瘍崩壊症候群の症状
腫瘍崩壊症候群の検査・診断
- 血液検査:腫瘍崩壊症候群の診断と重症度評価に重要な検査
- 尿酸、カリウム、リン、カルシウム、クレアチニンの測定
LDH 、BUN、腎機能 、血糖 、血液ガス などの確認- 高リスク例や治療開始直後では、
電解質 と腎機能を短い間隔で確認
- 尿検査
- 尿量、尿酸結晶、腎障害の評価
- 脱水や尿量低下の確認
心電図 - 診断基準
- Cairo-Bishop分類などを参考に、血液検査異常と臨床症状を組み合わせて判断
- 検査上の腫瘍崩壊症候群と、腎障害、不整脈、けいれんなどを伴う臨床的腫瘍崩壊症候群に分けて評価する考え方
- Cairo-Bishop分類:尿酸、カリウム、リン、カルシウムの異常を中心に検査学的腫瘍崩壊症候群(検査上の腫瘍崩壊症候群)を判定し、腎障害、不整脈、けいれんなどを伴う場合に臨床的腫瘍崩壊症候群として扱う