とくはつせいさいきんせいふくまくえん
特発性細菌性腹膜炎
主に肝硬変の患者に起こる、腹水の感染。通常の腹膜炎と違い、他の感染症や消化管の穿孔などの原因がなく発症する
2人の医師がチェック 49回の改訂 最終更新: 2017.09.11

特発性細菌性腹膜炎の基礎知識

POINT 特発性細菌性腹膜炎とは

明らかな原因がなく腹膜に細菌感染が起こった状態です。肝硬変・心不全・腎不全の人に起こりやすいです。主な症状は発熱・腹痛・下痢・意識もうろう・興奮などになります。 腹腔内に溜まっている腹水を身体の外から針などを刺して採取して検査することで診断します。併せて腹膜炎が起こる原因がないかをCT検査検査などを用いて調べます。治療は抗菌薬を用いて行います。特発性細菌性腹膜炎が心配な人や治療したい人は、消化器内科や感染症内科を受診して下さい。

特発性細菌性腹膜炎について

  • 特に原因がなく起こる腹水の感染のこと
    • 通常の腹膜炎と違い、他の感染症消化管穿孔などの原因がなく発症する
    • 主に肝硬変の患者に起こる
    • 通常では感染症が起こらない程度のわずかな細菌が腹水に感染すると言われている
    • 腹水の中に単一の細菌が存在し、腹水中の白血球が顆粒球250/μL以上で診断となる
  • 主に進行した肝硬変患者に起こるが、その他にも心不全やネフローゼ患者でも起こることがある
  • 感染の原因となる主な細菌は以下のものである
    • 大腸菌
    • 肺炎球菌
    • クレブシエラ・ニューモニエ

特発性細菌性腹膜炎の症状

  • 主な症状
  • いわゆる急性腹膜炎では激烈な腹痛が特徴であるが、特発性細菌性腹膜炎は腹痛が軽度に留まることが多い

特発性細菌性腹膜炎の検査・診断

  • 腹水穿刺
    • 腹部に針を刺して腹水を採取して検査する
    • 腹水の状態をもって診断する
      ・腹水中に炎症細胞(多核白血球、顆粒球)が250/μL以上存在する
      ・腹水中に単一の細菌が存在する
  • 必要に応じて腹膜炎を起こす以下のような病気がないかを腹部造影CTなどで検査する

特発性細菌性腹膜炎の治療法

  • 基本的には入院して抗菌薬を点滴で使用する
    • 1週間程度治療を継続する
    • 症状の改善が思わしくない場合は、腹水の検査を再度行ったり抗菌薬を変更するなどを行う
  • 再発率は高く、1年以内に約半数が再発するといわれている


特発性細菌性腹膜炎が含まれる病気


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特発性細菌性腹膜炎に関わるからだの部位

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