きゅうせいふくまくえん(にじせいふくまくえん)

急性腹膜炎(二次性腹膜炎)

お腹の中の臓器を囲う腹膜や腹腔内の様々な臓器に炎症が及ぶ状態

病気に対応する病院を探す
9人の医師がチェック 127回の改訂 最終更新: 2017.05.17

急性腹膜炎(二次性腹膜炎)の基礎知識

急性腹膜炎(二次性腹膜炎)について

  • お腹の中の内臓を包む膜(腹膜)に急激な炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが起こる重篤な疾患
    • 原因は感染や化学物質(薬剤、腸液、胆汁、膵液など)による影響などが挙げられる
    • 放置すると致死的になり得る状態で、緊急で手術が必要になることも多い
  • 主な原因
    • 胃や腸などの壁に穴があき、内容物や細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが流れ出るもの
      ・胃穿孔穴が開くこと。例えば胃や腸の粘膜にできた潰瘍が悪化すると、やがて穴が空いて穿孔に至る、十二指腸穿孔、大腸穿孔など
    • 膵臓や盲腸(虫垂)などの臓器の炎症が拡がって起こるもの
      急性膵炎、虫垂炎、胆のう炎
    • 手術後の経過で縫合医療用の針と糸を使って、傷を縫い合わせることが外れること(縫合不全手術で切った傷が縫われた後に治癒しない状態。感染や糖尿病等の存在がリスクとなる)で起こるもの
    • 太い動脈が詰まることで内臓が壊死ある部位の細胞が死んでしまうこと。多くの場合、血管が詰まったり、つぶれたりして、血液が流れなくなってしまうことが原因となるして起こるもの
      ・急性腸管脈動脈閉塞症
    • 原因不明のもの

急性腹膜炎(二次性腹膜炎)の症状

  • 主な症状
    • 腹痛:特に、歩く振動で腹部に痛みがある場合に可能性が高まる
    • 腸が麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることして大便とガス(おなら)が出なくなっている
    • 腹部の張った感じ
    • 発熱
    • 頻脈脈が早い状態(100回/分以上とされることが多い)。運動や緊張が原因の、病的でないものも含まれる(脈拍が早い)
    • 頻呼吸(呼吸回数が多い)
    • 吐き気
    • 嘔吐
  • その他に見られることのある症状
    • 意識低下
    • 血圧低下
    • 腹部全体が板のように固くなる

急性腹膜炎(二次性腹膜炎)の検査・診断

  • 触診:触って腹膜の状態を調べる
    • 圧痛:押されると痛む
    • 反跳痛:押した手を離すときに痛む
      ・反跳痛があるとお腹の全体に炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが広がっていると考えられる
    • 筋性防御:痛くて腹筋の力が抜けず、思わず力んでしまう状態
  • 聴診音を聞いて診察すること。主に聴診器を用いて、肺や血管、血管などの音を聞くこと:腸の音を聞いて雑音がないか調べる
    • 腸雑音(消化中に生じる空洞で響くような雑音)
  • 血液検査
    • 炎症の程度を調べる
    • 血液中にいる細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつの種類を調べる
  • 画像検査
    • 腹部レントゲンX線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、腹部の状態を調べるために行われる検査(X線X線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査写真):腹膜炎によって腸閉塞になっていないかを調べる
    • 腹部CT検査X線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができる:炎症の部位や、原因を調べる
      ・炎症の覇級の程度や腸に穴が空いていないかを調べられる最も有用な検査
    • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査腹水お腹の中に水がたまってくる現象。肝硬変や低栄養などが原因で起こりやすいの量などを調べる

急性腹膜炎(二次性腹膜炎)の治療法

  • 可能な限り速やかな抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないの使用が重要
    • 原因となる細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが分かる前から、様々な細菌に効く抗菌薬を使用する
    • 特にお腹の中にいる菌に有効な抗菌薬を使用することが重要
      大腸菌健康なヒトの大腸内で生息し、また環境中にも広く分布している微生物
      ・クレブシエラ桿菌
      ・嫌気性菌(バクテロイデス属など)   など
  • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るによって血管内の水分が不足してしまうため、点滴で水分を補う
  • 抗菌薬だけで治療することは難しいため手術になる場合も多い
    • 穴が空いた消化管口から肛門までの食物の通り道で、消化、吸収を行う管の総称。胃や腸などを含むを切除する
    • 感染源の除去

急性腹膜炎(二次性腹膜炎)に含まれる病気


急性腹膜炎(二次性腹膜炎)のタグ


急性腹膜炎(二次性腹膜炎)に関わるからだの部位