どうふぜんしょうこうぐん

洞不全症候群

心臓を動かすための電気信号がゆっくりになったり止まったりすることで、正しく心臓が脈打てなくなってしまう状態

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12人の医師がチェック 112回の改訂 最終更新: 2017.07.21

洞不全症候群の基礎知識

POINT洞不全症候群とは

心臓を動かす司令を送る洞結節がうまく機能しない病気です。加齢や虚血性心疾患や心筋症、薬剤の副作用などが原因になって洞不全症候群は起こります。主な症状はめまい・息切れ・身体のだるさ・失神などになります。 症状や身体診察に加えて、心電図や心臓エコー検査を用いて診断します。診断がなかなかつかない場合は、24時間装着するタイプの心電図検査(ホルター心電図)やカテーテル検査を行う場合があります。症状がない場合は特に治療しませんが、意識消失を起こしたり徐脈と頻脈を交互に繰り返すような場合はペースメーカーを埋め込んで治療します。洞不全症候群が心配な人や治療したい人は、循環器内科を受診して下さい。

洞不全症候群について

  • 不整脈のひとつ
  • 病気のメカニズム
    • 正常な心臓では、「洞結節」という部分から出る電気信号によって、正常な心臓の動きやリズムが保たれている
    • 洞結節の細胞自体やその周辺に存在する心房筋の障害によって、心臓に正常な信号が送られないため心拍数が減少し徐脈脈がゆっくりなこと(50-60回/分以下とすることが多い)。必ずしも病気によるものであるとは限らないや心停止を起こす
    • その結果として脳への血流が途絶えることで意識障害意識に異常が生じた状態の総称で、もうろうとした状態や、不適切な反応をする状態、一切の反応がない状態など多段階の症状が含まれる失神脳への血流が一時的に足りなくなることによって、意識を失うことなどの症状を起こす
    • 一時的に血流が滞ったことによって血のかたまりができて血管に詰まること(血栓症血液が血管の中で固まり、血栓を作って血管が塞がってしまうことによって発症する病気)がある。血栓血管や心臓の中にできた、血のかたまりのこと。血流が悪くなることが原因で、生じることが多いが大事な血管に飛んで詰まらせること(塞栓血液中を流された血栓などの異物が、細い場所で血管に詰まった状態。その先へ血流が流れにくくなってしまう症)で脳梗塞などの重大な病気が起こることがある
  • 以下の原因が考えられている
    • 加齢によるもの(洞結節の機能自体が年齢とともに低下する)
    • 他の心疾患(虚血性心疾患心筋炎、心膜炎など)や心臓手術に伴うもの
    • 高血圧治療薬や虚血性心疾患治療薬、抗不整脈薬、精神疾患治療薬などの薬剤によるもの
    • 家族性遺伝の影響により、血の繋がった家族の中で発生する可能性が高くなる病気の性質。家族性の病気であっても、必ず遺伝するとは限らない
  • 病態病気の状態や、その病気の原因・発生機序などを指して用いられる言葉心電図心臓から出ている弱い電気を感知して、心臓の状態を調べる検査の特徴から3型に分類される
  • 英語のSick Sinus SyndromeからSSSとも言う

洞不全症候群の症状

  • 心停止または徐脈脈がゆっくりなこと(50-60回/分以下とすることが多い)。必ずしも病気によるものであるとは限らないにより脳へ血液が届かないことによる症状
    • 失神脳への血流が一時的に足りなくなることによって、意識を失うこと
    • めまい
    • 目の前が暗くなる
    • 一瞬気が遠くなる
  • その他の全身に血液が上手くおくられず、心不全のような症状を起こすことがある
    • 体動時の息切れ
    • 疲労感
    • 息苦しさ

洞不全症候群の検査・診断

  • 症状を起こしたときに行う検査
    • 心電図心臓から出ている弱い電気を感知して、心臓の状態を調べる検査:心臓の動きを調べる
    • ホルター心電図首からかけられるサイズの心電図計を丸一日間着用して、心臓の状態を調べる検査。通常の心電図検査よりも情報量が多い:24時間の心臓の動きを調べる
    • 携帯型簡易心電計:簡易的に心臓の動きを調べる
  • 心電図の記録でわからない場合
    • カテーテル検査腕や脚の血管から細長い管(カテーテル)を挿入して、血液の流れや血管の中の状況を詳しく調べる検査。心臓や脳の血管を調べるために行われることが多いの1つである心臓電気生理学的検査を施行することもある

洞不全症候群の治療法

  • 症状がない場合
    • 無治療または経過観察病気の状態や健康の状態を見守ること。その時点で治療する必要がないと医師が判断した場合や、診断のためにその後の経過を見なければならない場合に行われる
  • 症状がある場合
    • 薬剤など明らかな原因がある:原因に対する治療を施す
    • 明らかな原因がなく、ペースメーカー不整脈の治療に用いる小型の機械。心臓に電気刺激を与えて、脈を一定にコントロールするを入れたほうが良い場合
      徐脈脈がゆっくりなこと(50-60回/分以下とすることが多い)。必ずしも病気によるものであるとは限らないまたは心停止による脳虚血体の一部に十分な血液が流れなくなってしまうこと。血管が詰まったり、あるいは血管を流れる血液が少なくなると起こる。虚血が進むと梗塞が起こる発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多いが明らかである場合や徐脈頻脈症候群と診断された場合はペースメーカ不整脈の治療に用いる小型の機械。心臓に電気刺激を与えて、脈を一定にコントロールする治療の適応となる
    • 明らかな原因がなくペースメーカーを入れなくても良い場合は経過観察を行う

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