あるこーるせいかんしょうがい
アルコール性肝障害
大量のアルコール摂取を続けることにより、肝臓の機能が低下した状態
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最終更新: 2024.09.18
アルコール性肝障害の基礎知識
POINT アルコール性肝障害とは
アルコール性肝障害は、長期間にわたってアルコールを摂取することで肝機能が低下する病気です。初期には症状を自覚することはありません。病状が進行すると食欲低下・黄疸(皮膚や目が黄色くなる変化)・意識障害・吐血などを起こします。症状や身体診察に加えて、血液検査・画像検査・超音波検査などを行って診断されます。治療は禁酒と食事療法が中心です。栄養状態が悪化している場合は、点滴でアミノ酸やビタミンB群が投与されます。アルコール性肝障害が心配な人や治療したい人は、消化器内科や総合内科を受診して下さい。
アルコール性肝障害について
アルコール性肝障害の症状
- 初期には無
症状 のことが多い - 進行すると、以下のような症状が出現する
- 食欲不振
黄疸 意識障害 吐血
- 過量飲酒を継続することで糖尿病になる人も多い
アルコール性肝障害の検査・診断
- 飲酒歴の確認
- 血液検査:以下の値を調べる
- 肝機能:AST、ALT、γ-GTP
- 凝固機能検査:肝臓の機能が低下すると、血液が固まりにくくなる(凝固機能が低下する)ため
- 肝炎
ウイルス の有無:肝炎ウイルスが存在した場合は、ウイルス性肝炎を疑う必要がある
腹部超音波検査 :肝臓の状態を検査- 肝臓の大きさ、形、内部の均一さ、
腫瘍 の有無などを見る
- 肝臓の大きさ、形、内部の均一さ、
- 画像検査(
腹部CT検査 、MRI 検査)- 肝臓の大きさ、形、内部の均一さ、腫瘍の有無などを見る