れいのーしょうこうぐん(れいのーげんしょう)

レイノー症候群(レイノー現象)

手や足の指の血流が悪くなることで真っ白や青紫に変色し、その後血流が戻ると赤くなる状態のこと

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9人の医師がチェック 109回の改訂 最終更新: 2017.07.21

レイノー症候群(レイノー現象)の基礎知識

POINTレイノー症候群(レイノー現象)とは

手や足の指の血流が悪くなって、真っ白や青紫色になり、その後血流が戻ると赤くなる状態です。他の病気に伴って起こる場合(二次性)と、特に原因が明らかでない場合(原発性)に分けられます。二次性の原因としては膠原病、閉塞性動脈疾患、血液疾患、薬剤性などが挙げられ、これらの病気が隠れていないか探すことが重要です。対応としては手指を冷やさないように手袋をしたり冷たい水を使わないようにすることが必要です。血管を拡張させる内服薬や塗り薬を使用することもあります。気になる方はリウマチ内科、膠原病内科を受診してください。

レイノー症候群(レイノー現象)について

  • 手や足の指の血流が悪くなることで真っ白や青紫に変色し、その後血流が戻ると赤くなる状態のこと
    • 寒さや精神的な緊張により、指の細い動脈が一時的に縮むために起こると考えられている
  • 他の病気に伴って起こる場合(二次性ある病気が、自然発生したものではなく、他の病気や外部の要因によって引き起こされたものであるということ)と、特に原因が明らかでない場合(原発性他の病気や外部の要因によってではなく、その病気自体が自然発生したものであるということ。「二次性、続発性、転移性」と対比的に用いられる特発性その病気や状態が引き起こされた原因が、未だ判明していないこと、またはレイノー病と呼ばれる)のものがある
  • 二次性レイノー症候群の主な原因(鑑別診断似た別の病気と区別すること。また、その病気以外に可能性のある病気そのもののこと
  • 頻度
    • 中高年の女性に多い

レイノー症候群(レイノー現象)の症状

  • 主な症状
    • 手や足の指(1本だけのときもあれば、数本のときもある)の、ある部分から先が急に白くになる
    • その後青紫色に変化したり、血流が戻って赤くなったりする
    • 10-20分ほどで改善することが多い
  • しびれや、痛みを伴うこともある
  • 指先の皮膚に傷ができる(指尖部潰瘍臓器や粘膜が部分的にえぐれてしまっている状態。何らかの理由で壁の防御機構が壊れてしまっていることが原因となりやすい)こともある
  • 原因の自己免疫疾患本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう病気の総称膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがある)などによる症状を伴うことがある

レイノー症候群(レイノー現象)の検査・診断

  • ある検査一つで診断が確定できるようなものがなく、経過や症状の様子が診断の上で非常に重要となる
    • 実際にレイノー現象が起こったときの指の写真を撮っておいて、診察のときに医師に見せると説明がしやすい
  • 原因となる他の病気がないか、特に自己免疫本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう状態性疾患(膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがある)についての検査を行って鑑別似た別の病気と区別すること。また、その病気以外に可能性のある病気そのもののことする
    • 血液検査:自己免疫性疾患で特徴的な項目(自己抗体本来は外敵を倒すための働きをする抗体(免疫物質の一つ)のうち、何らかの異常によって自分自身の臓器や器官に向かってしまうものと呼ばれる各種物質など)が出ていないかなどを調べる
  • 寒冷誘発試験:症状の変化度合いについて調べる
    • 氷水で手指を冷やした後、サーモグラフィーを使って皮膚の温度を測定する

レイノー症候群(レイノー現象)の治療法

  • 原因となる他の病気がある二次性ある病気が、自然発生したものではなく、他の病気や外部の要因によって引き起こされたものであるということレイノー症候群の場合は、原因となる病気の治療を行う
  • その上で行うこと
    • 手指を冷やさないように手袋をしたり冷たい水を使わないようにする
    • ストレスや過労を可能な範囲で避ける
    • それでも症状が継続する場合は、血管を拡張させる内服薬飲み薬のことや塗り薬を使用する
    • 症状が重い場合は、交感神経自律神経の一種で、興奮や緊張しているときに働くもの。交感神経が働くと、血管は細くなり心臓は活発に動くようになるをブロックする注射や、交感神経遮断術を行うこともある

レイノー症候群(レイノー現象)の経過と病院探しのポイント

レイノー症候群(レイノー現象)かなと感じている方

レイノー症候群は、寒さなどが原因となり手指の色が白色や紫色に変化して、そしてまた元通りにもどるという症状(レイノー現象)が起こります。膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがあるが原因で生じるものが多いですが、中には何の病気もないのにレイノー現象だけが起きる人もいます。

ご自身の症状がレイノー症候群でないかと心配になった時、最初に受診するのはリウマチ科や膠原病科が適しています。リウマチ専門医という資格がありますので、これらの医師がいるところだとより適切ですが、もしかかりつけの内科医師がすでにいるようであれば、そこから診療情報提供書前の病院で行われた検査や治療、経過をまとめて、他の医療機関へ引き継ぐための資料。俗に「紹介状」と呼ばれているものを指す紹介状前の病院で行われた検査や治療、経過をまとめて、他の医療機関へ引き継ぐための資料。正式名称は「診療情報提供書」)をもらった上で受診することをお勧めします。レイノー症候群を診断する上で普段の様子やその他の病気の有無、検査結果はとても参考になりますし、診療情報提供書がないと基本的な検査を一からやり直すことになってしまうためです。

レイノー症候群の診断そのものは、検査ではなく問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことと診察で行いますので、専門医がいればクリニックでも対応可能です。レイノー症候群だとした場合に、その原因となる別の病気がないかを診断するためにはレントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査エコー空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができるMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査など様々な検査が必要となりますが、その場合には総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないでの検査となるでしょう。

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レイノー症候群(レイノー現象)でお困りの方

レイノー症候群の治療は、原因となっている病気の治療が中心となります。全身性強皮症全身性エリテマトーデスなどがレイノー症候群を引き起こしますから、それらの病気の治療を行わない限りレイノー症候群の改善が見込めないためです。

一方で、原因不明のレイノー現象もあります。これらの場合は治療が難しいところがありますが、血液をさらさらにする薬や、血管を広げる薬の内服を行います。また、両者に共通して言えることとして、手をなるべく冷やさないように気をつける、禁煙するといったことも症状改善のために大切です。

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