脚全体の動かしにくさの基礎知識
概要
足の動かしづらさの原因は、脳卒中など脳の病気、頚椎
突然片方の脚が動きにくくなる場合は脳卒中の可能性があり、すぐに救急科の受診が必要な状態です。痺れや痛みの
原因とメカニズム
人の腕は、「動かす」という脳の司令が脊髄に伝わり、末梢神経を通じて筋肉を動かします。その経路のどこかが障害されると、腕を動かしにくくなります。
その原因として、例えば脳卒中や脳腫瘍、変形性頚椎症、頸髄損傷などの病気が考えられます。
考えられる病気
ある時突然、片足が動きにくい
数週間〜数ヶ月かけて悪くなる
慢性硬膜下血腫、パーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)や筋ジストロフィー、筋炎、脳腫瘍などが考えられます。
ろれつが回らない
数週間前〜数カ月前に頭を打った
慢性硬膜下血腫の可能性があります。
足の痺れや痛みもある
変形性頚椎症、
両足が動きにくい
両手足が動きにくい
脳出血や脳梗塞の可能性は低いです。パーキンソン病、重症筋無力症、ALS(筋萎縮性側索硬化症)や筋ジストロフィー、筋炎などが考えられます。
怖い病気
脳卒中(脳出血、脳梗塞)
ある時突然、片足が動かなくなる、片手足が動かなくなる、ろれつが回らない、意識状態が悪くなる、といった特徴があります。すぐに救急科や神経内科、脳神経外科の受診が必要な状態です。
受診の目安
・あるとき突然起きた
・頭痛がある
・ろれつが回らない
・意識状態が悪い
診療科
脳神経外科
頭痛があるとき、突然起きたとき、ろれつが回らないとき、意識状態が悪いときに適していて、脳卒中(脳出血、脳梗塞)、脳腫瘍の診断、治療ができます。脳神経外科では、変形性頚椎症など首の脊椎の病気を診断・治療できるところもあります。
神経内科
突然起きたとき、ろれつが回らないとき、意識状態が悪いとき、数週間以上かけて悪くなっているときに適していて、脳梗塞やその他の神経の病気の診断、治療ができます。
整形外科
手足の痺れや痛みがあるときに適していて、変形性頚椎症など首の脊椎の病気の診断・治療ができます。
検査
頭のCT、MRI
脳卒中(脳出血、脳梗塞)や脳腫瘍、その他の神経の病気の診断の役に立ちます。
首や腰のMRI
変形性頚椎症など首の脊椎の病気の診断に役に立ちます。
治療
原因の病気に応じた治療が行われます。
セルフケア
まずは病院に行って、診断・治療を受けることが大切です。