へんけいせいけいついしょう
変形性頚椎症
頚椎が加齢に伴い変形し、肩から指先にかけての神経症状を引き起こした状態
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最終更新: 2022.03.23
変形性頚椎症の基礎知識
POINT 変形性頚椎症とは
頚椎(首の骨)が年齢にともなって変形した病気です。首の骨は7個の頚椎が重なってできています。頚椎と頚椎の間にある椎間板というクッションの役割を担う組織がすり減ることが頚椎症の原因です。椎間板がすり減った影響で脊髄神経が圧迫されて、さまざまな症状が現れます。具体的な症状は、肩こりや首の痛み、腕の動かしにくさなどです。画像検査(レントゲン検査やCT検査、MRI検査)によって骨や椎間板の状態を調べます。保存療法(固定と安静、痛み止め)もしくは手術で神経を圧迫しているものを取り除きます。変形頚椎症が心配な人は整形外科もしくは脳神経外科を受診してください。
変形性頚椎症について
- 頚椎が加齢に伴って変形し、肩から指先にかけて神経症状を引き起こした状態
- 頚椎と頚椎の間にある「
椎間板 」と呼ばれるクッション性の組織が加齢に伴って磨り減る - 椎間板が薄くなることによって骨がズレ、
背骨 の中を通る脊髄 神経を圧迫し、様々な症状を引き起こす
- 頚椎と頚椎の間にある「
- 7個ある頚椎のうち、上から4個の場所によりも頭側で障害が現れると、呼吸を行う筋肉を動かすことができなくなり、死に至る場合もある
変形性頚椎症の症状
- 肩こり
- 首の痛み
- 腕が動かしにくい
- 手足の運動
麻痺 :指が細かく動かすことができない、字がうまく書けない、足に力が入らない - 手足の感覚障害(しびれ)が出る:首から手先にかけて連続してしびれが出ることもある
変形性頚椎症の検査・診断
- 画像検査:骨の状態を調べる
レントゲン 検査:骨の変形度合いや骨折の有無を調べるCT 検査:レントゲン検査ではわからない、骨の変形度合いや骨折の有無を調べるMRI 検査:骨の変形や骨折による周りの組織の損傷がないか調べる
針筋電図 検査:筋肉が発する電気を測定し、筋肉の状態を調べる- 他の病気との区別が必要な場合などに行われることがある
変形性頚椎症の治療法
保存療法 - カラーと呼ばれる首の装具を付けて安静にする
- リハビリテーション
- 弱くなった筋肉の強化、手足の働きの改善を行う
- 自分で無理に動かすと悪くする恐れがあるため、必ず専門家の指導を受ける
- 手術
- 前方除圧固定術:
背骨 の前(おなか側)から脊髄 神経を圧迫している物を取り除き、骨(人工物の時もある)を移植し、固定する 脊柱管 拡大術:背骨の後ろ(背中側)から脊髄が通る空間を広げて圧迫しないようにする
- 前方除圧固定術:
変形性頚椎症が含まれる病気
変形性頚椎症のタグ
変形性頚椎症に関わるからだの部位
