水タバコと病気の関連の報告を収集
水タバコと病気の関連について調べた研究を紹介します。この研究は、過去の文献を集める方法で、これまでの研究から報告されている結果を統合したものです。
2008年にも同様の調査が行われました。今回の研究では、最近の報告も含めるよう、2015年5月に改めて調査が行われました。
肺、心血管疾患、メンタル、メタボ、子どもに影響
基準を満たす50件の研究が見つかりました。結果をまとめると、水タバコを吸う人に以下の病気が多いことが報告されていました。
- 呼吸器疾患
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- 気管支炎
- 喘鳴(水タバコによる受動喫煙との関連)
- 口腔がん
- 肺がん
- 低出生体重
- メタボリックシンドローム
- 心血管疾患
- メンタルヘルス
水タバコも体に悪い
水タバコの害についてすでに報告されている内容のまとめを紹介しました。
煙を水に通すと「きれいになる」ように思えるかもしれませんが、実際に病気になった人のデータから水タバコとの統計的な関連が見つかっています。
普通の紙巻きたばこと同じように、水タバコも体に影響が出るかもしれないことを理解したうえで楽しむべきです。
執筆者
The effects of waterpipe tobacco smoking on health outcomes: an updated systematic review and meta-analysis.
Int J Epidemiol. 2016 Apr 13. [Epub ahead of print]
[PMID: 27075769]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。