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オンコビン注射用1mg
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オンコビン注射用1mgの基本情報

オンコビン注射用1mgの概要

商品名 オンコビン注射用1mg
一般名 ビンクリスチン硫酸塩注射用
薬価・規格 1988.0円 (1mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 日本化薬
YJコード 4240400D1030
レセプト電算コード 640454006
添付文書PDFファイル

オンコビン注射用1mgの主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 悪性リンパ腫白血病多発性骨髄腫を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の細胞分裂を停止させ、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

オンコビン注射用1mgの用途

オンコビン注射用1mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

悪心、嘔吐、便秘、腹痛、脱毛、排尿困難、出血傾向、下痢、皮膚落屑、低血圧、垂足

起こる可能性のある重大な副作用

白血球減少、血小板減少、貧血、末梢神経障害、神経麻痺、筋麻痺、痙攣、運動性ニューロパチー、運動失調、歩行困難、言語障害、筋萎縮、感覚性ニューロパチー、知覚異常、知覚消失、しびれ感、神経痛、疼痛、自律神経性ニューロパチー、起立性低血圧、尿閉、脳神経障害、視神経萎縮、味覚障害、眩暈、眼振、平衡感覚障害、下肢深部反射減弱、下肢深部反射消失、骨髄抑制、汎血球減少、致命的感染症、敗血症、肺炎、臓器出血、錯乱、昏睡、倦怠感、神経過敏、抑うつ、意識障害、腸管麻痺、食欲不振、著しい便秘、腹部膨満、腹部弛緩、腸内容物うっ滞、麻痺性イレウス、消化管出血、消化管穿孔、致命的出血、腹膜炎、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、アナフィラキシー、蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、心筋虚血、心筋梗塞、狭心症、心電図上虚血所見、脳梗塞、一過性難聴、永続的難聴、気管支痙攣、間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇

上記以外の副作用

背痛、複視、顆粒球減少、口内炎、肝機能異常、過敏症、発疹、発汗亢進、一過性皮質盲、高血圧、多尿、発熱、体重減少

オンコビン注射用1mgの用法・用量

  • 〈白血病(急性白血病、慢性白血病の急性転化時を含む)、悪性リンパ腫(細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病)及び小児腫瘍(神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、睾丸胎児性癌、血管肉腫等)〉通常、ビンクリスチン硫酸塩として小児0.05~0.1mg/kg、成人0.02~0.05mg/kgを週1回静脈注射する
  • ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする
  • 〈多発性骨髄腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〉ドキソルビシン塩酸塩、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムとの併用において、標準的なビンクリスチン硫酸塩の投与量及び投与方法は、1日量0.4mgを24時間持続静脈注射する
  • これを4日間連続で行い、その後17~24日間休薬する
  • これを1クールとし、投与を繰り返す
  • 〈悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〉ビンクリスチン硫酸塩として1.4mg/㎡(体表面積)を、2回静脈注射する
  • 1回目の投与の3週間後に2回目の投与を行い、6~8週を1クールとし、投与を繰り返す
  • ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする
  • 〈褐色細胞腫〉シクロホスファミド水和物、ダカルバジンとの併用において、通常、成人にはビンクリスチン硫酸塩として、1日1回1.4mg/㎡(体表面積)を静脈注射し、少なくとも20日間休薬する
  • これを1クールとし、投与を繰り返す
  • ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 外国では体重10kg以下の小児への初期投与量を0.05mg/kg週1回静脈注射すべきであるとされている
  • 7.2. ドキソルビシン塩酸塩、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムとの併用において、24時間持続静脈注射を実施する場合は、中心静脈カテーテルを留置して投与すること〔8.6参照〕
  • 7.3. 褐色細胞腫患者において、本剤を含む化学療法施行後に高血圧クリーゼを含む血圧変動が報告されていることから、本剤を含む化学療法開始前にα遮断薬等を投与すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

オンコビン注射用1mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 重篤な過敏症
    • 脱髄性シャルコー・マリー・トゥース病
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • 虚血性心疾患
    • 骨髄抑制
    • 腎機能障害
    • 神経・筋疾患
    • 水痘
    • 白血病性中枢神経障害
    • リスク患者
    • 長期間使用

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

オンコビン注射用1mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アゾール系抗真菌剤 本剤の筋神経系の副作用が増強
イトラコナゾール 本剤の筋神経系の副作用が増強
ミコナゾール 本剤の筋神経系の副作用が増強
フェニトイン 血中濃度が低下し痙攣が増悪
神経毒性を有する薬剤 神経系副作用が増強、白金含有の抗悪性腫瘍剤の場合聴覚障害<難聴>が増強
白金含有の抗悪性腫瘍剤 神経系副作用が増強、白金含有の抗悪性腫瘍剤の場合聴覚障害<難聴>が増強
L-アスパラギナーゼ 神経系及び造血器系の障害が増強
マイトマイシンC 呼吸困難、気管支痙攣
抗悪性腫瘍剤 骨髄抑制等の副作用が増強、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、肝中心静脈閉塞症、VOD

オンコビン注射用1mgと主成分が同じ薬

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オンコビン注射用1mgに関係する解説

微小管阻害薬(ビンカアルカロイド系)

  • オンコビン注射用1mgは、微小管阻害薬(ビンカアルカロイド系)に分類される。
  • 微小管阻害薬(ビンカアルカロイド系)とは、細胞分裂に重要な役割を果たす微小管に作用し、分裂を途中で停止させ抗腫瘍効果をあらわす薬。

微小管阻害薬(ビンカアルカロイド系)の代表的な商品名

  • オンコビン
  • ナベルビン、ロゼウス
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