じんがしゅ(うぃるむすしゅよう)
腎芽腫(ウィルムス腫瘍)
子供の腎臓にできる悪性腫瘍。子供の3大悪性腫瘍の1つ
10人の医師がチェック 162回の改訂 最終更新: 2017.12.29

腎芽腫(ウィルムス腫瘍)の基礎知識

POINT 腎芽腫(ウィルムス腫瘍)とは

腎芽腫(じんがしゅ)は小児期にみられる腎臓の悪性腫瘍で、ウィルムス腫瘍(Wilms腫瘍)とも呼ばれます。90%が5歳以下で発症してやや女児に多く、1.2-1.5万人に1人、1年間に80-100人に発症するまれな病気です。ウィルムス腫瘍は腎臓が大きくなるので腹部のふくらみをきっかけに発見されることが多く、他に筋肉や骨、皮膚、心臓、肺に異常を認めることがあります。CT検査などで腫瘍の広がりを確認し、治療は手術や抗がん剤、放射線治療などを組み見合わせます。小児で前にはなかったお腹の膨らみなどが気になる場合は小児科や泌尿器科を受診することをお勧めします。

腎芽腫(ウィルムス腫瘍)について

  • 子どもの腎臓にできる悪性腫瘍
    • 小児の3大固形悪性腫瘍の1つ
      ・他に神経芽腫肝芽腫と併せて小児3大悪性腫瘍とされる
  • 国内では毎年80人~100人が発症
    • 出生数1.2~1.5万人に1人の頻度
    • やや女の子に多い
  • 発症するときの年齢
    • 2歳までに50%が発症
    • 5歳までに90%が発症
  • 切除した腎臓を調べると悪性度がわかる
      ・経過良好群(90%程度)
      ・経過不良群(10%程度)
  • 腎・尿路系や生殖器などに先天異常を伴う場合が多い

腎芽腫(ウィルムス腫瘍)の症状

  • 主な症状
    • 腹部の硬い腫瘤(しこり)
    • 全体あるいは部分的な腹部の膨らみ、張り
  • その他の起こりうる症状(進行した場合の症状を含む)
    • 腹痛
    • 嘔吐
    • 発熱
    • 血尿
  • 進行するとほかの臓器(肺、リンパ節、肝臓、骨など)に転移することもある

腎芽腫(ウィルムス腫瘍)の検査・診断

  • 画像検査:腎臓の腫瘍の大きさや位置などを調べる
    • 腹部レントゲン検査(X線写真)
    • 腹部超音波検査
    • MRI検査
  • 必要に応じて転移(主に肺への転移)がないか調べる
    • 胸部レントゲン
    • 胸部CT検査  など

腎芽腫(ウィルムス腫瘍)の治療法

  • 主な治療
    • 手術
    • 化学療法
    • 放射線療法 
  • 具体的な治療法と治療の流れ
    • 手術で腫瘍を腎臓とともに取り出し、組織診(顕微鏡で観察すること)を行う
      ・判明した病型分類に応じて化学療法・放射線療法に進むのが標準的
    • 手術の前に化学療法を行うこともある
    • 化学療法でよく使われる薬剤はビンクリスチン、アクチノマイシンDなど
  • 術後の化学療法・放射線療法は再発防止を期待して行われる
  • 経過良好群では、手術してから2年間後も生存する割合は90%前後


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腎芽腫(ウィルムス腫瘍)に関わるからだの部位


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