ぼうとっきこうしゅ
乏突起膠腫
神経膠腫といわれる脳腫瘍の一種。乏突起膠細胞という脳の中の細胞から出来る腫瘍
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最終更新: 2018.09.14
乏突起膠腫の基礎知識
POINT 乏突起膠腫とは
乏突起膠腫という脳の中の細胞から発生する腫瘍のことです。 悪性度は高いものから低いものまでさまざまです。乏突起膠腫では頭痛や吐き気、麻痺、歩行障害などさまざまな症状が現れます。画像検査(頭部CT検査や頭部MRI検査)で病気の診断を行われます。画像診断だけでは確定診断をすることが難しいこともあり、その際には生検(腫瘍の一部を取り出して調べる検査)が行なわれます。 治療は手術(可能な限り腫瘍を摘出する)もしくは放射線治療、抗がん剤治療で適したものが選ばれます。乏突起膠腫の診療は主に脳神経外科で行なわれます。
乏突起膠腫について
乏突起膠腫の症状
- 主な症状
- 頭痛
- 吐き気
麻痺 - 歩行障害
- しびれ
- ふらつき など
乏突起膠腫の検査・診断
- 画像検査:
腫瘍 の位置や大きさ、形を調べる頭部CT検査 頭部MRI 検査:腫瘍やその周囲の状況がCT 検査よりも詳しく分かるPET検査 :悪性度 や腫瘍の拡がりを知るのに役立つ
- 最終的には手術を行わないと詳細な診断は行えない
乏突起膠腫の治療法
- このタイプの
腫瘍 はまれであるので、治療法についていくつか意見が分かれている- まだ治療法が確立されていない
- 手術
- 可能な限り腫瘍を摘出する
放射線治療 悪性度 や手術の結果にもよるが、手術後に放射線治療を組み合わせることが多い- 手術後の放射線はあまり効果的でないという意見もある
化学療法 - テモゾロミド(テモダール®)などによる化学療法が行われることもある