ぼうとっきこうしゅ
乏突起膠腫
神経膠腫といわれる脳腫瘍の一種。乏突起膠細胞という脳の中の細胞から出来る腫瘍
3人の医師がチェック 38回の改訂 最終更新: 2018.09.14

乏突起膠腫の基礎知識

POINT 乏突起膠腫とは

乏突起膠腫という脳の中の細胞から発生する腫瘍のことです。 悪性度は高いものから低いものまでさまざまです。乏突起膠腫では頭痛や吐き気、麻痺、歩行障害などさまざまな症状が現れます。画像検査(頭部CT検査や頭部MRI検査)で病気の診断を行われます。画像診断だけでは確定診断をすることが難しいこともあり、その際には生検(腫瘍の一部を取り出して調べる検査)が行なわれます。 治療は手術(可能な限り腫瘍を摘出する)もしくは放射線治療、抗がん剤治療で適したものが選ばれます。乏突起膠腫の診療は主に脳神経外科で行なわれます。

乏突起膠腫について

  • 神経膠腫といわれる脳腫瘍の一種
    • 乏突起膠細胞という脳の中の細胞から出来る腫瘍
    • 脳腫瘍の中でもかなりまれな病気
  • 乏突起膠腫の中でも悪性度の低いものから高いものまで様々
  • 成人に多く、子どもには少ない

乏突起膠腫の症状

  • 主な症状
    • 頭痛
    • 吐き気
    • 麻痺
    • 歩行障害
    • しびれ
    • ふらつき  など

乏突起膠腫の検査・診断

  • 画像検査:腫瘍の位置や大きさ、形を調べる
    • 頭部CT検査
    • 頭部MRI検査:腫瘍やその周囲の状況がCT検査よりも詳しく分かる
    • PET検査悪性度や腫瘍の拡がりを知るのに役立つ
  • 最終的には手術を行わないと詳細な診断は行えない

乏突起膠腫の治療法

  • このタイプの腫瘍はまれであるので、治療法についていくつか意見が分かれている
    • まだ治療法が確立されていない
  • 手術
    • 可能な限り腫瘍を摘出する
  • 放射線治療
    • 悪性度や手術の結果にもよるが、手術後に放射線治療を組み合わせることが多い
    • 手術後の放射線はあまり効果的でないという意見もある
  • 化学療法
    • テモゾロミド(テモダール®)などによる化学療法が行われることもある

乏突起膠腫が含まれる病気

乏突起膠腫のタグ

乏突起膠腫に関わるからだの部位