せんいせいこつえん(のうほうせいせんいせいこつえん)
線維性骨炎(嚢胞性線維性骨炎)
副甲状腺ホルモンが過剰に働くことで骨吸収が進み、骨が弱くなる病気
1人の医師がチェック 7回の改訂 最終更新: 2026.06.26

線維性骨炎(嚢胞性線維性骨炎)の基礎知識

POINT 線維性骨炎(嚢胞性線維性骨炎)とは

副甲状腺ホルモンが過剰に働くことで骨吸収が進み、骨が弱くなる病気です。原発性副甲状腺機能亢進症や、慢性腎臓病に伴う二次性副甲状腺機能亢進症などが原因になります。進行すると、骨の痛みや、病的骨折、骨変形、筋力低下などが現れることがあります。また、高カルシウム血症により、口渇、多尿、便秘、尿路結石などを伴うこともあります。診断のために、血清カルシウム、リン、PTH、腎機能などの血液検査に加え、骨密度検査、X線検査、CT・MRI検査、副甲状腺の画像検査などを行います。治療では、副甲状腺機能亢進症など原因となる病気への治療を中心に、薬物療法、手術、骨折予防、慢性腎臓病の管理などを行います。

線維性骨炎(嚢胞性線維性骨炎)について

線維性骨炎(嚢胞性線維性骨炎)の症状

  • 骨痛
    • 腰、骨盤、肋骨、四肢などの痛み
    • 持続する鈍い痛みとして自覚されることがある
  • 骨折しやすさ
    • 軽い外力で骨折する病的骨折
    • 肋骨、椎体、長管骨などで問題となることがある
  • 骨変形
    • 長期間の骨病変による骨の変形
    • 顎骨、四肢、脊椎などで変形をきたすことがある
    • 褐色腫により腫瘤のように見えることがある
  • 筋力低下・倦怠感
  • 原因疾患に伴う症状

線維性骨炎(嚢胞性線維性骨炎)の検査・診断

  • 問診・診察
  • 血液検査
    • 血清カルシウム、リン、アルカリホスファターゼ、PTHの測定
    • 腎機能ビタミンD、アルブミンなどの確認
    • 原発性では高カルシウム血症とPTH高値が手がかり
    • 二次性では慢性腎臓病に伴うPTH高値、リン異常、カルシウム異常の評価
  • 尿検査
  • 骨密度検査
    • 骨量低下や骨粗しょう症の評価
    • 橈骨など皮質骨の低下が目立つことあり
    • 骨折リスク評価に有用
  • X線検査
    • 骨吸収、骨皮質の菲薄化、嚢胞状変化、骨折の確認
    • 指骨の骨膜下骨吸収が特徴的所見のひとつ
    • 頭蓋骨のすりガラス状変化、塩こしょう様所見などを認めることあり
  • 甲状腺の画像検査
    • 頸部超音波検査、MIBIシンチグラフィCTなど
    • 副甲状腺腺腫、過形成、腫瘍の局在評価
    • 手術を検討する場合に重要な検査

線維性骨炎(嚢胞性線維性骨炎)の治療法

  • 原因疾患への治療
  • 副甲状腺手術
  • 薬物療法
  • 骨密度や画像検査による骨病変の確認
  • 骨折予防、転倒予防、リハビリテーションの継続

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