まんせいたんじゅんせいたいせん(びだーるたいせん)
慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)
慢性湿疹の1つ。中年女性の首や脇に出来やすい、円形の痒みを伴う湿疹
2人の医師がチェック 47回の改訂 最終更新: 2022.03.30

慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)の基礎知識

POINT 慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)とは

慢性湿疹の1つです。中年女性の首や脇にできやすいことが知られています。湿疹の特徴は円形で痒みを伴うことが多く、洋服や髪の毛がすれることによって起こることがあります。刺激に敏感な乾燥肌の人に多いことが知られており、透析治療をしている人や糖尿病の人にみられやすいです。視診やダーモスコピーで診断し、他の病気と区別をします。治療にはステロイドが含まれた塗り薬やヒスタミン作用が入った飲み薬が中心になります。慢性単純性苔癬が心配な人は皮膚科を受診してください。

慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)について

  • 慢性湿疹の1つ
    • 中年女性の首や脇に出来やすい
    • 円形の痒みを伴う湿疹
  • 洋服や髪の毛がすれたり、ネックレスなどの装飾品の刺激などにより痒みが起こり、それを慢性的に掻いてしまうことで起こると考えられている
    • 刺激に敏感な乾燥肌の人に起こりやすい
    • 透析を受けている人や糖尿病の人にもみられることがある
    • 無意識に皮膚の決まった場所をかく癖が原因になる場合もある

慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)の症状

  • 首や脇に起こりやすい楕円〜円形の盛り上がった湿疹
    • 首や脇、腕に起こりやすい
    • 前腕や下腿、まぶた陰嚢(いんのう)などにも痒みや赤い斑点がみられることもある
  • 強いかゆみを伴うことが多い
  • 皮膚の盛り上がりが強くなると、イボのようになることもある

慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)の検査・診断

慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)の治療法

  • ステロイドの塗り薬と抗ヒスタミンの飲み薬が治療の中心
  • 皮膚の盛り上がりやかさかさが残っている時点で治療を中断すると症状が再発することが多い
    • ステロイドを医師の指示の通りに使用することが重要
  • 日々の生活で、かゆみのきっかけになる刺激を避けることも重要

慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)が含まれる病気

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