へんぺいたいせん
扁平苔癬
皮膚の病気の一つ。最初に赤や紫がかったボツボツの発疹ができ、次第にそれらが広がってカサつきが強くなってくる
4人の医師がチェック 86回の改訂 最終更新: 2018.11.15

扁平苔癬の基礎知識

POINT 扁平苔癬とは

皮膚や粘膜の慢性的な炎症によって起こる病気のことで、薬の影響によって起こることもあります。免疫細胞の異常が関与していると考えられており、かゆみを伴う発疹ができます。口の中にも病変が現れることがあり、もやっとした(網状)青白い発疹ができます。診断には問診や視診(見た目の診察)、組織診(病気の部分を一部取り出して顕微鏡でみる検査)が行われ、ステロイド薬や免疫抑制薬、光線療法によって治療されます。一度治っても再発することがあるので、原因となる薬や物質を避けることが重要です。扁平苔癬が心配な人は皮膚科を受診してください。

扁平苔癬について

  • 皮膚の病気で、最初に赤や紫がかったボツボツの発疹ができ、次第にそれらが広がってカサつきが強くなってくるもの
  • 胴体、手足、口の中などさまざまなところに出現する
  • 主な原因
    • 薬(金、ヒ素、ビスマスなど)や、化学物質(カラー写真の現像液など)に対する免疫反応が原因の一つと考えられている
    • 感染によるものもある
  • 薬剤が原因の場合は扁平苔癬型薬疹と呼ばれ区別される
  • 女性にやや多い
    • 40-50歳代が多い
  • 免疫細胞の異常が関与していると考えられている

扁平苔癬の症状

  • 皮膚症状と口の中の症状がある
  • 皮膚症状
    • かゆみを伴う
    • 発疹(赤か紫色でボツボツした隆起で体の両側にできる)
      • 引っ掻いたり、けがをすることによって新しく発疹ができる
      • 発疹ができやすい場所は手首の内側、胴体、足、陰部(男性:亀頭、女性:腟部)
  • 口の中の症状
    • 網状の青白い発疹
    • 痛みがないことが多く自覚症状が少ない
    • 飲食時の不快感(びらん潰瘍による)

扁平苔癬の検査・診断

  • 問診:対話式の診察
  • 視診:皮膚や口の中の症状や皮疹の出た状況を調べる
  • 確定診断
    • 組織診:皮膚の一部を切り取り、がんかどうかなどを調べる
    • 薬剤検査:原因となるが薬剤などを調べる
  • 場合によっては必要な検査
    • 血液検査:ウイルスに感染していないかなどを調べる
      • C型肝炎エイズウイルスの関連性が高いためウイルス検査が行われることもある

扁平苔癬の治療法

  • 主な治療
    • ステロイド薬(飲み薬、塗り薬、注射)
    • その他の免疫抑制薬
    • 光線療法:特殊な波長の光を当てる
  • 口の中の痛みに対しては、リドカイン(麻酔薬)を含んだ液体で口をゆすぐことで対応
  • 通常発疹は1-2年で消失する
  • 予防、再発予防方法
    • 原因である薬や物質を避けることが最も大切

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