きのうせいしきゅうしゅっけつ
機能性子宮出血
月経以外の出血のこと。主に月経をコントロールするホルモンのバランスが崩れたことが原因となる
5人の医師がチェック 94回の改訂 最終更新: 2017.06.15

機能性子宮出血の基礎知識

機能性子宮出血について

  • 月経以外の出血のこと。主に月経をコントロールするホルモンのバランスが崩れたことが原因となる
    • 不正性器出血の一種
    • 卵胞ホルモンエストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌バランスが崩れることが原因
  • 思春期と更年期に多い
    • 20%は20歳未満、50%は更年期に起こると言われている
  • 出血は様々な分類がある
    • ホルモンバランスの状態による分類
      ・消退出血:黄体ホルモンの低下
      ・破綻出血:卵胞ホルモンの持続的な分泌
    • 排卵の有無による分類
      ・排卵性出血:排卵に関連した出血(20-40歳に多い)
      ・無排卵性出血:排卵に関係のない出血(10歳代、更年期に多い)
  • 他の出血する病気でないことを確認することが重要
  • ホルモンバランスの問題で妊娠しにくい可能性がある
    • 基礎体温をつけてホルモンバランスを確認することが望ましい

機能性子宮出血の症状

  • 主な症状
    • 月経では無い時期の出血
    • 少量の出血ですぐに終わる場合もあれば、だらだらと出血が長引く場合もある
  • 長期にわたる出血によって貧血を引き起こし、以下のような症状が出る場合はすぐに受診する
    • めまい
    • 失神
    • 脱力感
    • 低血圧
    • 心拍数の増加

機能性子宮出血の検査・診断

  • 基礎体温表のチェック:基礎体温の変動を調べる
  • 血液検査:血中のホルモン測定、排卵有無を調べる
  • 他の病気ではないことを確かめる検査
    • 超音波超音波検査:ポリープや子宮筋腫などの異常の有無を確かめる
    • 細胞診腫瘍の種類を調べる
    • コルポスコピー(腟拡大鏡):内視鏡を使って、子宮の中を調べる

機能性子宮出血の治療法

  • 治療の目的:ホルモンバランスを正常に戻すこと
  • 主な治療
    • ホルモン剤の服用
      エストロゲン製剤、プロゲスチン製剤を使う
      ・女性ホルモンを薬剤により補い、人工的に月経周期と同じようなホルモンのバランスを作り出す
  • 決められた期間と回数を必ず服用する事が大切
    • 排卵が正常に行われていない場合、排卵誘発薬が用いられることもある
  • 症状が軽い場合は、自然に治癒することが多く、特に治療を行わない場合もある

機能性子宮出血に関連する治療薬

黄体ホルモン・卵胞ホルモン混合製剤

  • 女性ホルモンを補充し卵胞の成熟を抑え排卵を抑えることで月経困難症や月経周期異常などを治療する薬
    • 子宮内膜は受精が不成立なら剥がれ落ち、その際下腹部の強い痛み、吐き気やそれに伴う抑うつ気分があらわれ、これが月経困難症の症状となる
    • 適正に月経が起こるには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの働きが必要で、これらのホルモンが脳に指令を与えることで卵胞の成熟が止まる
    • 本剤は卵胞ホルモン・黄体ホルモンの混合剤で、脳にこれらを認識させることで卵胞の成熟を抑え排卵を抑える

  • 薬剤によっては、骨粗しょう症や更年期障害などの治療に使われる場合もある
  • 一般的に、女性ホルモン(卵胞ホルモン)の含有量によって少ない順に低用量製剤、中用量製剤、高用量製剤に分けられる
黄体ホルモン・卵胞ホルモン混合製剤についてもっと詳しく

黄体ホルモン製剤(プロゲステロン製剤)

  • 黄体ホルモンを補充し、無月経、月経周期異常、月経困難症、機能性子宮出血、不妊症などを治療する薬
    • 黄体ホルモン(プロゲステロン)には子宮内膜を増やし受精卵が着床するように子宮内環境を整える作用がある
    • 黄体ホルモンの不足やバランスの崩れにより無月経や月経周期異常がおこる
    • 黄体ホルモンの不足やバランスの崩れは機能性子宮出血や不妊症なども引き起こす

黄体ホルモン製剤(プロゲステロン製剤)についてもっと詳しく

卵胞ホルモン製剤(エストロゲン製剤)

  • 卵胞ホルモンを補充し、更年期障害によるほてり、発汗などの症状や不妊症、卵巣欠落症状などを改善する薬
    • 更年期障害では卵胞ホルモン(エストロゲン)が減ることで自律神経失調や精神症状がおこる
    • 更年期障害では、血管運動症状(ほてり、発汗など)や冷え、不眠、疲労感などがあらわれる
    • 卵巣機能不全による不妊症や卵巣摘出による卵巣欠落症状などでは卵胞ホルモンの不足がおこる

  • 薬剤よっては骨粗しょう症に使用する場合もある
  • 薬剤によって剤形が内服剤、貼付剤、塗布剤など様々であり各製剤毎に適切な使用方法などの理解が必要となる
卵胞ホルモン製剤(エストロゲン製剤)についてもっと詳しく


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