こうぷろらくちんけっしょう
高プロラクチン血症
プロラクチンという排卵、妊娠、授乳に関与するホルモンが過剰な状態
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最終更新: 2020.07.27
高プロラクチン血症の基礎知識
POINT 高プロラクチン血症とは
プロラクチンという排卵や妊娠、授乳に関係するホルモンが過剰な状態のことを指します。主な原因として下垂体(脳の一部)の腫瘍や視床下部の機能障害、薬の副作用などがあります。高プロラクチン血症になると頭痛や月経不順、乳汁分泌、不妊症などの症状が現れます。高プロラクチン血症が疑われる人には血液検査や画像検査(主にMRI検査)が行われます。治療は原因に応じて行われます。例えば、腫瘍(例:下垂体腺腫)が原因の場合は腫瘍の摘出、薬の副作用が原因の場合は薬の中止などです。高プロラクチン血症の人は内分泌内科で検査や治療が行われます。
高プロラクチン血症について
高プロラクチン血症の症状
高プロラクチン血症の検査・診断
- 血液検査:プロラクチン濃度を測定(複数回測定し、高値であることを確認する)
- 原因となる下垂体腺腫などの病気が隠れていないか、
MRI 検査などを用いて検査する - 治療薬剤の効果判定のため、あらかじめ負荷試験を行うこともある
高プロラクチン血症の治療法
- ドーパミン作動薬を内服する
- その他原疾患が見つかっていればその治療を行う
- 下垂体腺腫であれば手術による摘出や
放射線療法 を検討する - 薬剤が原因であれば、薬剤の中止を検討する
- 下垂体腺腫であれば手術による摘出や