ぼっきふぜん

勃起不全(ED)

性交ができる状態において、十分に勃起ができないため性交が行えない状態。精神的な原因や、血管や神経の病気が原因となる

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11人の医師がチェック 165回の改訂 最終更新: 2018.01.03

勃起不全(ED)の基礎知識

POINT勃起不全(ED)とは

勃起不全は勃起が不十分で満足に性交渉が行えない状態をさし、心因性(精神的な問題)、加齢、喫煙歴、高血圧、糖尿病などが原因です。問診などを中心に診断が行われ、治療法は原因によって変わりますが多くは勃起を促す飲み薬などで行います。勃起不全で悩んでいる場合は泌尿器をまず受診してください。原因が心理的な問題で飲み薬などの効果がないときは心療内科精神科の受診を勧められることがあります。

勃起不全(ED)について

  • 十分な勃起が起こらず性交が行えない状態
  • 正常な勃起のプロセス
    • 性的興奮が脳からの神経を介して陰茎に伝わる
    • 陰茎海綿体男性の陰茎中にあるスポンジ状の組織。海綿体中に多くの血液が集まる現象が勃起であるの動脈が広がり血液が流れ込むことで陰茎が膨張する
    • 膨張した海綿体男性の陰茎中にあるスポンジ状の組織。海綿体中に多くの血液が集まる現象が勃起であるが静脈を押しつぶすことで、陰茎がうっ血血液の流れが悪く、体の一部に血液が溜まってしまった状態し勃起が完成する
  • 主な原因
    • 器質性病気の原因が、腫瘍や梗塞など臓器や組織の形、組成が変わってしまったことにあるもの。「機能性」の対義語ED:精神的な理由以外のもの
      動脈硬化全身に酸素と栄養を運ぶ動脈の壁が硬くなった状態。加齢の他に、喫煙、高血圧、脂質異常症、糖尿病などが原因となる
      糖尿病性神経障害
      ・けが、手術
      ・性ホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるの異常(精巣機能不全、エストロゲン女性ホルモンの一種で、ステロイドホルモンの仲間。女性生殖器の発達や、子宮内膜の増殖などの作用をもつの内服、下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつ機能低下症、男性更年期障害など)
      ・陰茎の異常(尿道下裂尿道上裂、ペイロニー病)
    • 機能性画像検査で分かるような腫瘍や潰瘍といった、臓器の形が変化するものではなく、臓器の機能異常が原因で病気が生じることED:精神的な理由のもの
      ・精神的なショック医学的には、精神的な問題ではなく、十分な血流が保てず全身の臓器に十分な酸素や栄養が届かなくなってしまった危険な状態を指す。全身の臓器がダメージを受け、すぐに治療を行わないと命に関わる
      うつ病
      統合失調症
    • 薬剤性薬が原因となって病気が引き起こされたり症状が現れたりすることED:薬の副作用によるもの
      ・精神科領域の薬剤(抗うつ薬、抗精神病薬向精神薬の一種で、主に統合失調症に対して使われる精神科の薬、向精神病薬(睡眠薬など)、抗不安薬向精神薬の一種で、睡眠薬としても使われる。バルビツール酸系、ベンゾジゼピン系、非ベンゾジゼピン系などがあるなど)
      ・循環器科領域の薬剤(降圧薬、抗不整脈薬、血管拡張薬など)
      ・その他(解熱鎮痛薬、抗コリン薬、抗けいれん薬など)
  • 患者数は500-1000万人以上
    • 有病率ある時点での観察集団に対する疾患罹患者の割合。罹患率と区別される
      ・40歳代で約20%
      ・50歳代で約40%
      ・60歳代で約60%

勃起不全(ED)の症状

  • 陰茎が十分に硬くならない
  • 膣内へ挿入できない
  • 性交の途中で勃起が中断する

勃起不全(ED)の検査・診断

  • 心理検査:心理状態を調べる
  • 血液検査:男性ホルモン男性ホルモンの総称で、ステロイドホルモンの一種でもある。男性生殖器の発達や、体毛、筋肉量の増加などの作用をもつの状態などを調べる
  • 勃起機能検査:視覚による性的刺激などを行い、勃起するかを調べる
  • 血管の検査
    • 血管を拡張させる薬剤を直接、陰茎に注射して勃起するかを調べる
    • 動脈硬化全身に酸素と栄養を運ぶ動脈の壁が硬くなった状態。加齢の他に、喫煙、高血圧、脂質異常症、糖尿病などが原因となるの状態を調べる

勃起不全(ED)の治療法

  • 主な治療
    • 機能性画像検査で分かるような腫瘍や潰瘍といった、臓器の形が変化するものではなく、臓器の機能異常が原因で病気が生じることEDの場合
      ・カウンセリングによる助言、指導などの心理療法
      ・精神療法
      ・薬物治療
       ・PDE5阻害薬(商品名バイアグラ、レビトラ、シアリスなど)
       ・男性ホルモン男性ホルモンの総称で、ステロイドホルモンの一種でもある。男性生殖器の発達や、体毛、筋肉量の増加などの作用をもつテストステロン男性ホルモンの一種。男性生殖器の発達に関与する
    • 器質性病気の原因が、腫瘍や梗塞など臓器や組織の形、組成が変わってしまったことにあるもの。「機能性」の対義語障害の場合
      ・治療は困難
      ・手術
       ・シリコンの埋め込み
  • 一度手術をすると体内の異物感が出るので注意が必要

勃起不全(ED)の経過と病院探しのポイント

勃起不全(ED)かなと感じている方

勃起不全とは十分な勃起が起こらず性交が行えない状態であり、薬剤や身体、精神的問題から起こり、年齢と共に増えていきます。

ご自身が勃起不全でないかと心配になった時、最初に受診するのは泌尿器科になります。その他にもメンズヘルス科や心療内科等でも診療している施設はあります。泌尿器科専門医という資格がありますが、その中でも専門とする疾患が医師によって多少異なるため、勃起不全を専門として扱っている施設を受診するとよいでしょう。総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないよりもクリニックの方が勃起不全を専門としているところは多いかもしれません。インターネット利用してクリニックのウェブサイトを調べてみるのも良いでしょう。勃起不全は緊急性がある病気ではなく、医師との相性が重要であるため、よく選んでご自身に合うクリニックを受診することが勧められます。

勃起不全の診断は問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことと検査で行います。検査には、心理検査や血液検査、勃起機能検査、血管の状態を調べる検査があります。これらの検査は大学病院などの専門施設ではなく、クリニックでも実施可能です。

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勃起不全(ED)でお困りの方

勃起不全の治療は原因により異なります。精神的な問題による場合は、カウンセリングや内服などを行い、身体的な問題がある場合はシリコンの植え込み手術などを行う方法もあります。これらの治療は勃起不全を専門とするクリニックでも実施可能です。また、身体的な問題があると考えられ、その施設で手術困難な場合は、手術が可能なところを紹介してもらうこともできるでしょう。

勃起不全の受診のタイミングは、ご自身が困ったときが適切です。ご自身の意思で治療したいと思った時は病院を受診しましょう。主治医の治療方針や性格が、ご自身と合う病院を選ぶことが、納得行く治療をうけるために必要です。

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