2017.08.09 | ニュース

2型糖尿病の男性で66.3%が勃起不全

8万人のデータから

from Diabetic medicine : a journal of the British Diabetic Association

2型糖尿病の男性で66.3%が勃起不全の写真

勃起不全の原因はさまざまです。糖尿病などで血流が悪くなることも原因のひとつとして知られています。過去の研究で報告されているデータをもとに、糖尿病の男性の中で勃起不全の割合が計算されました。

糖尿病勃起不全を引き起こすことがあります。糖尿病は全身の血管を障害することにより、目の網膜眼球の内側を覆っている膜。目から入った光は網膜に届き、網膜が明るさや色を電気信号に変えることによって情報が脳に伝達される・腎臓・全身の神経などに影響を及ぼします。勃起は神経から伝えられる信号によってコントロールされています。糖尿病では神経が障害されることなどによって勃起がうまくできなくなることがあります。

 

イギリス・フランスなどの研究班が、過去の研究のデータから、糖尿病がある男性の中で勃起不全の割合を計算し、専門誌『Diabetic Medicine』に報告しました。

1型糖尿病2型糖尿病をどちらも調査対象としました。日本では糖尿病と診断される人の大部分が2型糖尿病です。2型糖尿病肥満や生活習慣と関係します。1型糖尿病は生活習慣が原因ではありません。

 

関係する145件の研究が採用されました。対象とされていた男性の人数は合計88,577人でした。平均年齢は55.8歳でした。対象者のうち全体の52.5%、2型糖尿病があって1型糖尿病はない人に限ると66.3%に勃起不全があると見られました。

また、糖尿病のない人と比較して、糖尿病がある人のほうが勃起不全が多いと見られました。

 

糖尿病がある人の半数以上で勃起不全があったとする報告を紹介しました。糖尿病勃起不全の基準が時代とともに変わるなど、数字に解釈の余地はあるかもしれませんが、糖尿病によって勃起不全が起こるということは確かな事実です。

糖尿病は長年のうちに全身でさまざまな問題を引き起こします。勃起不全もそのひとつと言えます。血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられる値をできる限り正常に近い状態で保つことが、将来の問題を防ぐことになります。

執筆者

大脇 幸志郎


参考文献

High prevalence of erectile dysfunction in diabetes: a systematic review and meta-analysis of 145studies.

Diabet Med. 2017 Jul 18. [Epub ahead of print]

[PMID: 28722225]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。