朝ごはんを多め、夕ご飯を軽めに食べると何に良いか?

朝食を摂らずに、夕食でたくさん食べる習慣の方も多いかもしれません。今回の研究では、朝食のカロリーを高く、夕食のカロリーを低くすることで食後の血糖値がより低くなることを報告しました。
◆朝食のカロリーを高く、夕食のカロリーを低くした食生活の効果を検証
今回の研究は、
◆朝食のカロリーが高い方が血糖値の管理が行いやすい
以下の結果が得られました。
1日を通して、DダイエットよりもBダイエットで、
グルコース のAUCは20%低くなった一方、インスリン のAUC、CペプチドのAUC、tGLP-1のAUCは20%高くなった。食事のエネルギーは同等であったにも関わらず、昼食ではDダイエットよりもBダイエットで、よりグルコースが低くなり(21-25%)、インスリンが高くなった(23%)。
朝食のカロリーを高く、夕食のカロリーを低くした方が、その逆よりも、1日を通じての
1日のなかで同じカロリーを摂取するのであれば、朝食でカロリーが高いものを摂った方が血糖値が低い範囲に保たれるという結果でした。どうしても食生活として夕食の方がカロリーを多くとってしまう人もいると思いますが、朝夕のバランスという観点も参考になるかもしれません。
執筆者
High-energy breakfast with low-energy dinner decreases overall daily hyperglycaemia in type 2 diabetic patients: a randomised clinical trial.
Diabetologia. 2015 May
[PMID: 25724569]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。