2015.09.30 | ニュース

朝ごはんを多め、夕ご飯を軽めに食べると何に良いか?

2型糖尿病患者を対象にしたクロスオーバーランダム化比較試験により検証

from Diabetologia

朝ごはんを多め、夕ご飯を軽めに食べると何に良いか?の写真

朝食を摂らずに、夕食でたくさん食べる習慣の方も多いかもしれません。今回の研究では、朝食のカロリーを高く、夕食のカロリーを低くすることで食後の血糖値がより低くなることを報告しました。

◆朝食のカロリーを高く、夕食のカロリーを低くした食生活の効果を検証

今回の研究は、発症症状や病気が発生する、または発生し始めることから10年以内の2型糖尿病患者18人を対象に行われました。対象者は、朝食のカロリーを高く、夕食のカロリーを低くした食生活と、朝食のカロリーを低く、夕食のカロリーを高くした食生活、のどちらの方法も実施しました。それぞれの食生活を実施した日程は間隔を空け、それぞれ7日間実施しました。

 

◆朝食のカロリーが高い方が血糖値の管理が行いやすい

以下の結果が得られました。

1日を通して、DダイエットよりもBダイエットで、グルコース体のエネルギー源となる糖分。血液中のブドウ糖を血糖と呼ぶのAUCは20%低くなった一方、インスリン膵臓から出る、血糖値を下げる方向に働くホルモン。インスリンの欠乏や作用不足が糖尿病の原因となるのAUC、CペプチドのAUC、tGLP-1のAUCは20%高くなった。

食事のエネルギーは同等であったにも関わらず、昼食ではDダイエットよりもBダイエットで、よりグルコースが低くなり(21-25%)、インスリンが高くなった(23%)。

朝食のカロリーを高く、夕食のカロリーを低くした方が、その逆よりも、1日を通じての血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられる値が低くなるという結果でした。また、昼食は同じカロリーでしたが、昼食後の血糖値も、朝食のカロリーが高い方がより良い値でした。

 

1日のなかで同じカロリーを摂取するのであれば、朝食でカロリーが高いものを摂った方が血糖値が低い範囲に保たれるという結果でした。どうしても食生活として夕食の方がカロリーを多くとってしまう人もいると思いますが、朝夕のバランスという観点も参考になるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto


参考文献

High-energy breakfast with low-energy dinner decreases overall daily hyperglycaemia in type 2 diabetic patients: a randomised clinical trial.

Diabetologia. 2015 May

[PMID: 25724569]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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