こうないえん

口内炎

ほほの内側や歯ぐきなど、口の中やその周辺の粘膜に起こるできものの総称。

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10人の医師がチェック 113回の改訂 最終更新: 2017.06.15

口内炎の基礎知識

口内炎について

  • ほほの内側や歯ぐきなど、口の中やその周辺の粘膜に起こるできものの総称
  • 主な原因
    • 粘膜を正常に保つためのビタミン生物が生きていく上で必要な栄養素の一種。炭水化物、タンパク質、脂質以外の有機化合物のこと不足
    • 疲労やストレス
    • ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である感染
    • 外的刺激(歯がぶつかる、など)
    • 抗がん剤治療がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称に伴う副作用
  • 分類
    • アフタ性口内炎:部分的に潰瘍臓器や粘膜が部分的にえぐれてしまっている状態。何らかの理由で壁の防御機構が壊れてしまっていることが原因となりやすいのような粘膜の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが生じる
    • カタル性口内炎:潰瘍のように炎症の範囲が明確でなく、相対的に浅く広く炎症が広がる
  • ベーチェット病などの症状として口内炎ができる場合もあるので、口内炎が原因不明でなかなか治らないときや、再発を繰り返すときは注意が必要

口内炎の症状

  • 口の粘膜や唇などにびらん皮膚や粘膜がただれている状態。びらんが酷くなると潰瘍になるがおきる
    • 進行すると潰瘍臓器や粘膜が部分的にえぐれてしまっている状態。何らかの理由で壁の防御機構が壊れてしまっていることが原因となりやすいになることもある

口内炎の検査・診断

  • 基本的には検査は行わず、診察だけで診断することが可能
  • 何らかの全身性の病気が原因で口内炎が生じている可能性を除外するための検査を行う場合もある
    • 血液検査:炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るの度合いを調べる
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの有無を調べる

口内炎の治療法

  • 主な治療
    • 薬剤治療
      ステロイド薬副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている(軟膏)
    • 口内炎に直接貼るタイプの炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る止め
    • 後から細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつの感染がありそうな場合は抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないを使用することもある
  • 他の病気や、薬の副作用など、明らかな原因がある口内炎であれば、その原因疾患を取り除いたり、原因となっている治療をやめることが治療となる
    • 鉄、ビタミン生物が生きていく上で必要な栄養素の一種。炭水化物、タンパク質、脂質以外の有機化合物のことB12、葉酸などが不足していれば補う
    • 原因の解決が困難な場合には、痛み止めなど、口内炎の対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるを優先することもある
      ・軟膏などの一般的な治療薬
      ・適切なブラッシング指導によって口腔内を清潔に保つ
      ・痛み止め:口内炎の程度が強く、痛みが耐え難い場合には、医療用麻薬を使用して痛みを軽減させることもある
  • 予防、再発予防方法
    • バランスの取れた食生活に配慮する
    • 質の良い睡眠をとる
    • 口の中を清潔に保つ
    • ストレスを避ける生活を心がける

口内炎に関連する治療薬

ナイアシン製剤(ニコチン酸、ニコチン酸アミド)

  • 脂質の代謝や血管拡張、新陳代謝の改善などの作用によりニコチン酸欠乏によって生じる口内炎や耳鳴り、湿疹などの予防や治療に用いる薬
    • ナイアシンはニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミン
    • 脂質の代謝や血管拡張作用、皮膚などの新陳代謝の改善など様々な作用をもつ
    • アルコール分解や活性酸素(過剰発生で細胞を傷つける物質)の除去などにも関与する
ナイアシン製剤(ニコチン酸、ニコチン酸アミド)についてもっと詳しく

ビタミンB6製剤

  • ビタミンB6を補い、口内炎や湿疹、貧血、手足のしびれなどを改善する薬
    • ビタミンB6は水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミンでタンパク質からアミノ酸への分解などを助ける働きがある
    • ビタミンB6が不足すると皮膚、粘膜、神経の炎症や貧血などがおこりやすくなる
    • ビタミンB6が不足すると中枢神経の異常興奮により痙攣などがおきやすくなる
  • イソニアジド(商品名:イスコチン など)の投与によるビタミンB6欠乏症に使用する場合もある
  • 薬剤によってはてんかんの治療などに使用する場合もある
ビタミンB6製剤についてもっと詳しく

グリチルリチン製剤

  • グリチルリチン酸の効果により、肝臓の働きの改善や皮膚の炎症などを抑える薬
    • グリチルリチン酸は生薬の甘草(カンゾウ)などに含まれる成分
    • グリチルリチン酸は体内で様々な作用をあらわす
    • グリチルリチン酸には、抗炎症作用、免疫調節作用、肝細胞増殖作用などがあるとされる
グリチルリチン製剤についてもっと詳しく

口内炎の経過と病院探しのポイント

口内炎でお困りの方

一般的な口内炎の大半は、自然経過で治ります。医療機関を受診すると軟膏の処方は可能ですが、それも炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑える対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるの意味合いが強く、治りが大きく変わるというわけではありません。軽度の口内炎であれば、とりあえず数日から一週間程度様子を見てみるのも良いでしょう。
口内炎がなかなか治らない、あるいは程度がひどく悪化する一方であるなどの場合には、一度内科または口腔外科を受診して医師の診察を受けることをお勧めします。大病院ではなく近場のクリニックの受診が良いでしょう。

治療が難航する口内炎の中には、感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称手足口病口唇ヘルペス)や、免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患に関連した病気(ベーチェット病天疱瘡など)があり、そのような場合には口の中だけでなく全身の診察、検査、治療が必要となります。クリニックを受診する上で、口内炎の裏側に他の病気が隠れていないかを確認するという点が大切です。長引く口内炎や、繰り返す口内炎で長期間お悩みの方は、一度このあたりの精査詳しく検査をすること。精密検査の略を含めて受診を検討されてみてはいかがでしょうか。件数は少ないですが、クリニック(歯科クリニックも含む)や病院の中には「口内炎外来」のように口内炎を中心に診療をしているところもあります。

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