こうとうがん

喉頭がん

のどの奥の、のどぼとけのあたりの位置(喉頭)にできるがん

病気に関連する診療科の病院を探す
11人の医師がチェック 83回の改訂 最終更新: 2017.12.06

喉頭がんの基礎知識

POINT喉頭がんとは

喉頭はのど仏(甲状軟骨)の内部にある構造で、声を出す機能を持ちます。喉頭がんは、声帯にできる声門がん、声帯より上方の声門上がん、声帯より下方の声門下がんに分類されます。原因の90%は喫煙です。がんの部位で症状が異なりますが、のどの違和感や、痛み、声がれ、血の混じった痰などです。進行すると呼吸が苦しくなります。診断は鼻から細いカメラ(ファイバースコープ)を入れて腫瘍を観察し、腫瘍を一部切り取って、がんであることを確かめます。がんの広がりや転移を調べるために、CT検査、MRI検査、超音波検査、PET-CT検査などを行います。合併したがんを調べるために上部消化管内視鏡(胃カメラ)を行うことがあります。治療は手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)を組み合わせて行いますが、治療後は声がれが残ることが多いです。進行したがんの手術では、声帯を取り出す必要があります。手術後は自分の声が出なくなりますが、機械などを用いて、会話が可能となることが多いです。

喉頭がんについて

  • のどの奥の、のどぼとけのあたりの位置(喉頭)にできるがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある
  • 主な原因
    • 喫煙(喉頭がんの90%が喫煙者にできる)
    • 飲酒
    • 職業に関連してアスベストなど有害な物質に長期間触れること
    • 胃食道逆流
  • 高齢の男性に多い(女性の10倍)
    • 50-80歳代までに急激に増える
  • がんの発生部位によって分類が分かれる
    • 声門がん: 声帯のある場所にできるがん
      ・喉頭がんの中で、最も頻度が高い
      ・嗄声(声がれ)などの症状が出やすい
    • 声門上がん:声帯より上にできるがん
      ・喉の違和感や、飲み込む時にしみる感じといった症状が出やすい
    • 声門下がん:声帯より下にできるがん
      ・喉頭がんの中で、最も少ないがん
      ・がんが大きくなるまで、無症状のことが多く、発見が遅れることがある
  • 10万人あたり3.4人の頻度で発症症状や病気が発生する、または発生し始めることする

喉頭がんの症状

  • がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるの発生部位によって症状が変わる
  • 声門がん
    • 嗄声(させい):声のかすれ、低いガラガラした声や、息が漏れるような声
    • のどの違和感
    • 進行すると息苦しさ、呼吸困難がでてくる
    • 咳や、血液が混じった痰が出る
  • 声門上がん
    • のどの違和感、イガイガする感じ
    • 飲み込むときに痛みがある
    • 嗄声
    • 首のしこり:首のリンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるへの転移がん細胞がリンパ液や血流にのって、リンパ節や他の臓器にまで広がること。転移がある場合は進行がんに分類されることが多いを、しこりとして触れる
  • 声門下がん
    • がんが進行するまで、無症状のことが多く、発見が遅れることがある
    • のどの違和感
    • 嗄声
    • 首のしこり:首のリンパ節への転移を、しこりとして触れる

喉頭がんの検査・診断

  • 喉頭ファイバー細く柔らかい内視鏡を鼻の穴から入れて、咽頭や喉頭を観察する検査スコープ検査:のどに腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるがあるかを調べる
  • 組織診病気を詳しく調べるために、体や病変の一部を切除して顕微鏡で調べる検査。例えば、腫瘍ががんか否かを調べる時などに行われる:腫瘍を切り取って顕微鏡で調べて、良性病気の中でも、相対的に経過が悪くないもの。多くの場合、腫瘍をつくる病気に対して、悪性腫瘍と対比させるために使われる用語か悪性かを調べる
  • 画像検査:腫瘍を詳しく調べたり、がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるの広がりを調べる
    • 超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができるエコー空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができる検査)
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査
    • PET-CT検査放射線を発する物質(放射性物質)を体内に入れて、特定の臓器や腫瘍にそれが集まる性質を利用して病気の有無や位置を調べる検査:全身の転移がん細胞がリンパ液や血流にのって、リンパ節や他の臓器にまで広がること。転移がある場合は進行がんに分類されることが多いの有無や、肺がんなどの合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることがないかを調べる
  • 上部消化管内視鏡検査口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる
  • これらの検査により、がんの進行の程度を病期がん等の進行の程度を示す言葉。がんの場合、大きさや広がり、リンパ節転移の有無、他の臓器への転移の有無などで決定され、治療方法に影響するステージがん等の進行の程度を示す言葉。がんの場合、大きさや広がり、リンパ節転移の有無、他の臓器への転移の有無などで決定され、治療方法に影響する)で分ける

喉頭がんの治療法

  • がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるのできた場所と、進行の度合い、喉頭温存の希望に応じて治療を選択する
    • 喉頭温存:声を出す機能を残すこと
  • 喉頭がんを治す目的で行う治療は、放射線治療主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法もしくは手術治療
    • 進行の程度で、放射線治療と同時に化学療法がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称を行う(化学放射線治療)
    • 声門下がんは放射線治療が効きにくく、手術を行うことが多い
  • 早期がんでは、喉頭温存手術や放射線治療(化学放射線治療)を行う
  • 進行がんでは、喉頭温存の希望がある場合は、化学放射線治療を行う
    • 喉頭温存を希望した場合でも、がんの進行度や広がりによっては、手術を行う
    • 喉頭の手術とともに、首のリンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるの手術も行う(頸部郭清術:けいぶかくせいじゅつ)
  • がんが残存、再発した場合は手術が行われる

喉頭がんのタグ


喉頭がんに関わるからだの部位

トップ