こうとうがん
喉頭がん
のどの奥の、のどぼとけのあたりの位置(喉頭)にできるがん
11人の医師がチェック 83回の改訂 最終更新: 2018.02.09

喉頭がんの基礎知識

POINT 喉頭がんとは

喉頭はのど仏(甲状軟骨)の内部にある構造で、声を出す機能を持ちます。喉頭がんは、声帯にできる声門がん、声帯より上方の声門上がん、声帯より下方の声門下がんに分類されます。原因の90%は喫煙です。がんの部位で症状が異なりますが、のどの違和感や、痛み、声がれ、血の混じった痰などです。進行すると呼吸が苦しくなります。診断は鼻から細いカメラ(ファイバースコープ)を入れて腫瘍を観察し、腫瘍を一部切り取って、がんであることを確かめます。がんの広がりや転移を調べるために、CT検査、MRI検査、超音波検査、PET-CT検査などを行います。合併したがんを調べるために上部消化管内視鏡(胃カメラ)を行うことがあります。治療は手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)を組み合わせて行いますが、治療後は声がれが残ることが多いです。進行したがんの手術では、声帯を取り出す必要があります。手術後は自分の声が出なくなりますが、機械などを用いて、会話が可能となることが多いです。

喉頭がんについて

  • のどの奥の、のどぼとけのあたりの位置(喉頭)にできるがん
  • 主な原因
    • 喫煙(喉頭がんの90%が喫煙者にできる)
    • 飲酒
    • 職業に関連してアスベストなど有害な物質に長期間触れること
    • 胃食道逆流
  • 高齢の男性に多い(女性の10倍)
    • 50-80歳代までに急激に増える
  • がんの発生部位によって分類が分かれる
    • 声門がん: 声帯のある場所にできるがん
      ・喉頭がんの中で、最も頻度が高い
      ・嗄声(声がれ)などの症状が出やすい
    • 声門上がん:声帯より上にできるがん
      ・喉の違和感や、飲み込む時にしみる感じといった症状が出やすい
    • 声門下がん:声帯より下にできるがん
      ・喉頭がんの中で、最も少ないがん
      ・がんが大きくなるまで、無症状のことが多く、発見が遅れることがある
  • 10万人あたり3.4人の頻度で発症する
詳細な情報を見る

喉頭がんの症状

  • がんの発生部位によって症状が変わる
  • 声門がん
    • 嗄声(させい):声のかすれ、低いガラガラした声や、息が漏れるような声
    • のどの違和感
    • 進行すると息苦しさ、呼吸困難がでてくる
    • 咳や、血液が混じった痰が出る
  • 声門上がん
    • のどの違和感、イガイガする感じ
    • 飲み込むときに痛みがある
    • 嗄声
    • 首のしこり:首のリンパ節への転移を、しこりとして触れる
  • 声門下がん
    • がんが進行するまで、無症状のことが多く、発見が遅れることがある
    • のどの違和感
    • 嗄声
    • 首のしこり:首のリンパ節への転移を、しこりとして触れる
症状の詳細

喉頭がんの検査・診断

  • 喉頭ファイバースコープ検査:のどに腫瘍があるかを調べる
  • 組織診:腫瘍を切り取って顕微鏡で調べて、良性か悪性かを調べる
  • 画像検査:腫瘍を詳しく調べたり、がんの広がりを調べる
    • 超音波検査エコー検査)
    • CT検査
    • MRI検査
    • PET-CT検査:全身の転移の有無や、肺がんなどの合併がないかを調べる
  • 上部消化管内視鏡検査
  • これらの検査により、がんの進行の程度を病期ステージ)で分ける
検査・診断の詳細

喉頭がんの治療法

  • がんのできた場所と、進行の度合い、喉頭温存の希望に応じて治療を選択する
    • 喉頭温存:声を出す機能を残すこと
  • 喉頭がんを治す目的で行う治療は、放射線治療もしくは手術治療
    • 進行の程度で、放射線治療と同時に化学療法を行う(化学放射線治療)
    • 声門下がんは放射線治療が効きにくく、手術を行うことが多い
  • 早期がんでは、喉頭温存手術や放射線治療(化学放射線治療)を行う
  • 進行がんでは、喉頭温存の希望がある場合は、化学放射線治療を行う
    • 喉頭温存を希望した場合でも、がんの進行度や広がりによっては、手術を行う
    • 喉頭の手術とともに、首のリンパ節の手術も行う(頸部郭清術:けいぶかくせいじゅつ)
  • がんが残存、再発した場合は手術が行われる
治療法の詳細

喉頭がんのタグ

喉頭がんに関わるからだの部位

医師登録をしてMEDLEYの編集に協力する