さるこいどーしす
サルコイドーシス
全身の臓器に肉芽腫(免疫細胞の集まり)ができる病気。原因は不明。主に、肺、眼、皮膚、心臓などの臓器にダメージが生じる
10人の医師がチェック 202回の改訂 最終更新: 2020.02.05

サルコイドーシスの症状について

サルコイドーシスの症状の現れ方や程度は人によって大きく異なります。よく見られる症状は息切れ、視力の低下、皮膚のしこりなどです。気を失ったり、けいれんを起こしたりなど危険な症状の原因になることもあります。これらの症状を生じる病気は他にも多くあるので、気になる症状があればお医者さんに原因を調べてもらってください。

1. サルコイドーシスの症状

サルコイドーシスは身体のさまざまな場所に「肉芽腫(にくげしゅ)」と呼ばれる異常な物質ができる病気です。肉芽腫は肺、眼、皮膚などにできやすく、できた場所に応じて症状も大きく異なります。サルコイドーシスは肉芽腫ができた場所に応じて「肺サルコイドーシス」「眼サルコイドーシス」といったように区別され、それぞれの症状をまとめると以下のようになります。

  • 肺(肺サルコイドーシス)
    • 息切れ
  • 眼(眼サルコイドーシス)
    • 視力の低下
    • かすんで見える
    • まぶしく感じる
  • 皮膚(皮膚サルコイドーシス)
    • しこり
    • 赤い痛みを伴う発疹
  • 心臓(心臓サルコイドーシス
    • 失神
    • 動悸
    • 不整脈
    • 足や全身のむくみ
  • 神経(神経サルコイドーシス)
  • その他の症状
    • だるさ
    • 筋肉痛
    • 関節の腫れ・痛み

それぞれについて以下で詳しく説明していきます。

2. 肺(肺サルコイドーシス)の症状

肺はサルコイドーシスでもっとも障害が起きやすい場所です。肺サルコイドーシスが進行すると咳や息切れなどがあらわれます。咳の特徴は痰が絡まないようなものが数週間にわたり続くことです。息切れは初期には動作をした際に自覚することが多いです。例えば走ったり、階段を登ったりなど、これまで難なくできていた動作で息切れするようになったら注意が必要です。もし、数週間にわたり咳が続く場合や息切れを自覚する場合には医療機関で原因を調べてもらうことをお勧めします。

3. 眼(眼サルコイドーシス)の症状

眼もサルコイドーシスが起こりやすい場所の一つです。特に眼のサルコイドーシスは放置していると眼が見えなくなる恐れがあるため、非常に重要です。視力の低下、かすんで見える、まぶしく感じるなどがある場合には、医療機関で原因を調べてもらうことをお勧めします。

4. 皮膚(皮膚サルコイドーシス)の症状

サルコイドーシスは皮膚にできることもあります。症状としては皮膚にしこりができたり、すねのあたりや足の甲に赤い痛みを伴う発疹ができたりします。サルコイドーシスの皮膚の症状は治療をすることで、多くは良くなります。また、サルコイドーシスの診断には「生検」といって、病気が起きている場所の一部を取ってきて肉芽腫があるかを顕微鏡で確認することが重要ですが、皮膚は生検をしやすい場所です。そのため、皮膚に症状がある場合には皮膚生検によりサルコイドーシスの診断をできる可能性があります。

5. 心臓(心臓サルコイドーシス)の症状

サルコイドーシスは心臓にできることもあります。症状としては動悸がしたり、重度な場合だと失神をしたりすることがあります。また、心臓が十分な血液が送り出せないことで、手足がむくんだりすることもあります。時に命に関わることもあるため、サルコイドーシスと診断された人は、特に症状がなくても定期的に心臓超音波検査心電図検査などを受けることが望ましいです。

6. 神経(神経サルコイドーシス)の症状

サルコイドーシスは神経にできることもあります。症状はサルコイドーシスができた神経の場所により異なります。例えば、脳にできるとけいれんすることがありますし、顔の神経にできると顔の筋肉が動かせなくなり、口がゆがんだりすること(顔面神経麻痺)があります。神経の症状は治療が遅れると後遺症を残すことがあるため、もしサルコイドーシスと診断されている人で、神経の症状がある場合にはお医者さんに相談するようにしてください。

7. その他の症状

サルコイドーシスでは他にもだるさ、熱、筋肉痛、関節の腫れ・痛みなどの症状が現れることがあります。ただし、これらはサルコイドーシス以外の病気でも現れることが多く、これらの症状だけでサルコイドーシスと診断されることはありません。

サルコイドーシスが原因でこれらの症状が出ている場合には、治療により改善することができます。すでにサルコイドーシスと診断を受けている人で当てはまる症状がある場合には、お医者さんに相談するようにしてください。

8. サルコイドーシスで症状が現れないこともある?

サルコイドーシスになっても症状がない場合があります。特に肺サルコイドーシスは進行しないと症状があらわれないため、健康診断の胸部レントゲン検査で偶然見つかることも少なくありません。症状がない肺サルコイドーシスは自然に良くなることもあるので、すぐには治療を開始せず、変化があるかどうか定期的に様子を見ることが多いです。