さるこいどーしす
サルコイドーシス
全身の臓器に肉芽腫(免疫細胞の集まり)ができる病気。原因は不明。主に、肺、眼、皮膚、心臓などの臓器にダメージが生じる
10人の医師がチェック 215回の改訂 最終更新: 2021.06.04

サルコイドーシス

サルコイドーシスは「肉芽腫(にくげしゅ)」と呼ばれるしこりが身体のさまざまな場所にできる病気です。息苦しさや物の見えにくさ、皮膚のしこりなど多彩な症状があらわれます。薬物治療にはステロイド薬が用いられます。難病にも指定されており、医療費助成を受けられる場合があります。

サルコイドーシスとは?症状、原因、検査、治療など

サルコイドーシスは「肉芽腫(にくげしゅ)」と呼ばれるしこりが身体のさまざまな場所にできる病気です。息苦しさや物の見えにくさ、皮膚のしこりなど多彩な症状があらわれます。薬物治療にはステロイド薬が用いられます。難病にも指定されており、医療費助成を受けられる場合があります。

サルコイドーシスの症状について:息切れ、視力の低下、皮膚のしこりなど

サルコイドーシスの症状の現れ方や程度は人によって大きく異なります。よく見られる症状は息切れ、視力の低下、皮膚のしこりなどです。気を失ったり、けいれんを起こしたりなど危険な症状の原因になることもあります。これらの症状を生じる病気は他にも多くあるので、気になる症状があればお医者さんに原因を調べてもらってください。

サルコイドーシスの原因について:肉芽腫とは何か

サルコイドーシスは「肉芽腫(にくげしゅ)」と呼ばれる異常なしこりが身体のさまざま場所にできることで起こります。肉芽腫は免疫細胞が集まってできた塊です。なぜ肉芽腫ができるのかについては、はっきりとわかっていません。

サルコイドーシスの検査について:血液検査、画像検査など

サルコイドーシスが疑われる場合には問診や血液検査、画像検査などを行い、身体の状態を把握していきます。肉芽腫があるかどうかが診断のポイントになるので、可能であれば病気のできた場所(臓器)の一部を採取し、顕微鏡で肉芽腫の有無を確認します。

サルコイドーシスの治療について:治療方針、ステロイド薬の使用など

サルコイドーシスは自然に治ることもあるので、症状がなければ治療をせずに様子見になります。一方で、症状が強い人や、心臓、眼、神経など障害が起きると生活の質に大きく関わる臓器に病気ができた人にはステロイド薬による治療が検討されます。

サルコイドーシスのよくある疑問点について:見通し、再発、妊娠・出産など

サルコイドーシスはここ最近50代から60代での発症が増えてきています。自然に良くなる人が少なくない一方で、心臓に病気ができた時など重症化することがあるので注意が必要です。難病にも指定されており、ステロイド薬による治療が必要な人は医療費助成を受けられることが多いです。