かんせつりうまち
関節リウマチ
免疫の異常により関節の腫れや痛みが起こる病気
14人の医師がチェック 153回の改訂 最終更新: 2024.06.07

関節リウマチの原因は?

関節リウマチは免疫の異常で起こる病気です。免疫細胞が自分の体を攻撃することで関節リウマチは起こります。原因としては感染症、タバコ、腸内細菌、遺伝的要因などが考えられていますが、残念ながら詳しくはわかっていません。


ウイルスや細菌などの外敵や異物が身体の中に入ると駆除しようとするシステムが免疫です。身体の中で免疫に関わる細胞を免疫細胞と呼びます。免疫細胞は通常、外敵や異物だけを攻撃し、自分の体は攻撃しないように制御されています。しかし、免疫細胞に対する制御が上手く働かなくなり、免疫細胞が関節などの自分の身体を攻撃することで関節リウマチは起こります。 

喫煙は関節リウマチのリスクと考えられています。

タバコの煙は肺に入ると肺の細胞を傷つけます。免疫細胞が傷ついた肺の細胞を異物とみなしてしまうと、自分の体に対する攻撃が始まります。肺を構成する成分にはコラーゲンなど関節と共通するものがあるので、関節にも免疫細胞による攻撃が始まります。このようなメカニズムが理論上想定できます。
実際、喫煙者では非喫煙者に比べ関節リウマチの発症頻度が高く、喫煙者の関節リウマチは治療の効果が現れにくい傾向にあることがわかっています。そのため禁煙は関節リウマチの予防と治療のいずれの観点においても非常に重要です。
飲酒と関節リウマチとの関連は分かっていません。


参考文献:J Rheumatol. 2016;43:691-8

関節リウマチは家族内で100%遺伝する病気ではありません。しかし、一卵性双生児の片方が関節リウマチを発症すると15-30%の確率でもう片方も発症することから、遺伝的な要因もあると考えられています。
関節リウマチと関連する遺伝子は報告されています。現状、実用化はされていませんが、今後診断や見通しの予測に用いられる時代が来るかもしれません。


参考文献:N Engl J Med. 2011;365:2205-19. 

残念ながら関節リウマチの予防や治療に効果のある食事やサプリメントは見つかっていません。
一方、肥満になると関節の負担が大きくなることや、関節リウマチでは動脈硬化が進みやすいことから、関節リウマチではいくつか食事の注意点があります。関節リウマチを防ぐことはできませんが、肥満による症状の悪化を防ぐことや動脈硬化による病気の悪化を防ぐことが目的です。
ここでは国の難病情報センターやリウマチ情報センターで公開されている食事の注意を紹介します。

  • 脂肪分を控える、減塩 (動脈硬化を避けるため)
  • バランスの良い食事を心がける
  • 安いスナック菓子などはやめる
  • カルシウムが多いもの
    • 牛乳、乳製品、小魚、しらすぼし、大豆、卵黄、緑黄色野菜など
  • カルシウムの吸収を助けるもの
    • 乾し椎茸、マグロの刺身、いわし、かつお、レバー、卵黄、さつま揚げ

出典:難病情報センター、リウマチ情報センターホームページを参考に作成

上のリストを参考にして、自分に合った食材や調理方法を探してみて下さい。

関節リウマチは喫煙との関連が知られていることから、禁煙することでリスクを下げることができます。残念ながら、そのほかに予防効果のある食事や生活習慣などは見つかっていません。