ぜんりつせんがん
前立腺がん
前立腺にできたがん。年齢を重ねるとともに発見されることが多くなる。高齢化が進む日本では患者数が急増している。
12人の医師がチェック 329回の改訂 最終更新: 2024.03.08

前立腺がんの知識

前立腺がんは高齢男性に多いがんです。かなり進行するまで症状はありません。がんの中では進行が遅く、血中PSAの検査などで早く発見すれば、手術などの治療をして長く生きられる確率は高いと言えます。

高齢の男性に多い前立腺がんとはどんな病気?症状や診断、治療について

前立腺がんは男性にしかない前立腺という臓器に発生するがんです。前立腺がんにはゆっくりと進行する特徴があり、無症状で見つかることは少なくありません。また、悪性度は低いものから高いものまであります。このページでは前立腺がんの概要(症状・原因・検査・治療など)について説明します。

前立腺がんの症状:初期症状・転移(ステージIV)や末期で現れる症状

初期の前立腺がんはほとんど症状はありませんが、進行するとともに症状が現れます。このページでは前立腺肥大症との症状の違いや、前立腺がんが進行したとき現れる症状を中心に説明します。

前立腺がんの原因:年齢や遺伝、生活習慣との関連と、予防について

前立腺がんは50歳以降の人に多くみられ、高齢になるほどかかりやすくなります。また、家族に前立腺がんにかかった人がいると発生しやすいことがよく知られています。

前立腺がんの検査:PSA検査・前立腺生検・MRI検査などの解説

前立腺がんの有無を調べる方法としては血液検査(PSA)や前立腺生検、病理検査が重要です。前立腺がんと診断された人にはがんの広がりを調べる目的で画像検査が行われます。

前立腺がんのステージ:ステージやリスク分類、グリソンスコアなどの解説

前立腺がんの進行度を表す方法としてステージがあります。ステージが進むほど、病気が進行していることになるので、生存率が下がります。 また、前立腺がんには再発のしやすさの目安として、ステージとは別にリスク分類というものがあり、治療を決める上で参考にします。

前立腺がんの生存率:ステージごとや転移部位別(骨・リンパ節)での生存率(余命)の解説

他のがんに比べて、前立腺がんの5年生存率は高いです。早期で発見して治療すれば5年生存率は90%を超えることが予想されます。経過の予想にはステージが参考になりますが、正しく理解するには少し知識が必要になります。このページではステージと生存率の関係やステージ4の生存率を中心に説明します。

前立腺がんの治療の選び方:手術・放射線療法・薬物療法の選び方と再発時の治療

前立腺がんの主な治療法は手術・放射線治療・薬物療法(ホルモン療法・抗がん剤治療)などです。また、前立腺がんが見つかってもすぐには治療を行わずに、様子を見るPSA監視療法もあります。多様な治療法の中から自分に適したものを見つけるポイントについて説明していきます。

前立腺がんの手術:開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術の解説

前立腺がんが転移していない人は治療法として手術が選べます。手術では前立腺と精嚢、リンパ節が取り除かれます。ここでは手術の方法や合併症などを説明します。

前立腺がんの薬物療法:薬の種類、副作用についての解説

前立腺がんの薬物治療には、ホルモン療法と抗がん剤治療があり、主に高齢者や転移がある人などに行われます。このページでは実際に使われる薬の効果や副作用などを説明します。

前立腺がんの放射線療法:外照射・トリモダリティ治療・治療の効果・後遺症・再発などについて

放射線治療は前立腺がんの根治が期待できる治療方法です。その効果は手術と同等と考えられています。前立腺がんの放射線治療の方法には、外照射・組織内照射・トリモダリティ治療(外照射と組織内照射とホルモン治療を組み合わせた方法)の3つがあります。 根治を目的とした治療以外でも放射線治療を行うことがあります。例えば骨に転移した部位に、痛みやしびれを軽減する目的で放射線を照射することがあります。