2016.03.12 | ニュース

女性の胃がんの多さには、食事のフラボノールが関係していた?

複数の研究報告から統合
from Nutrients
女性の胃がんの多さには、食事のフラボノールが関係していた?の写真
(C) Von Schonertagen - Fotolia.com

胃がんはがんの中でも頻度が高く、日本ではがんで死亡する女性のうち胃がんの割合は第3位です(2013年)。喫煙などで危険性が増すことが知られています。食事に含まれるフラボノールとの関係を調べた研究を紹介します。

◆過去の研究を統合

フラボノールは野菜や果物に多く含まれています。

研究班は、過去の研究論文を収集する方法で、食事のフラボノールと胃がんの関係について調べたデータを集めました。見つかった12件の研究から、合計4,593人の胃がん患者を含むデータを統合し、統計解析を行いました。

 

◆女性でだけ関連あり

次の結果が得られました。

食事からのフラボノール摂取量が最も多い群では、最も少ない群に比べて、食道がんの要約オッズ比が0.88(95%信頼区間0.73-1.08)、胃がんで0.80(95%信頼区間0.70-0.91)、それらの複合で0.83(95%信頼区間0.74-0.92)だった。

対象者をフラボノール摂取量でグループ分けすると、最も多くフラボノールを摂取するグループでは、胃がんの頻度が少なくなっていました

さらに詳しく見たところ、次の結果も出ました。

さらに、フラボノール摂取量と胃がんのリスクの負の関連は女性でだけ観察され、男性では見られず、喫煙者では見られたが非喫煙者では見られなかった。

フラボノール摂取量と胃がんの間に、女性と喫煙者でだけ統計的な関連が見られました。男性だけで解析したとき、非喫煙者だけで解析したときには関連が見られませんでした。

 

食習慣による長期的な影響を正確に判定するのは非常に難しいことですが、ここで報告された結果は、さまざまな方法で行われた研究の結果にひとつの傾向があったことを示しています。食事と胃がんの関係をより明らかにする役に立つかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Dietary Flavonols Intake and Risk of Esophageal and Gastric Cancer: A Meta-Analysis of Epidemiological Studies.

Nutrients. 2016 Feb 16.

[PMID: 26891324]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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