◆フラボノールで心血管系疾患を予防!?
ポリフェノールのひとつであるフラボノールは、玉ねぎなどさまざまな食品に含まれ、心血管系疾患の発症を予防する効果があると言われています。この効果は、多量のフラボノールを摂取した場合で認められていますが、食べ物から得られる摂取量でどのような効果があるかは、一定の見解を得られていませんでした。
今回の研究では、2,880人を対象に平均14.9年追跡調査を行い、フラボノールの摂取量と心血管系疾患との関連性を検証しました。
◆フラボノールで心血管系疾患の危険性が減る
以下の結果が得られました。
多変量で調整した後、フラボノールの摂取量だけが、CVDの発症リスクの低下と有意に関連していた(フラボノールが2.5倍増えるごとにハザード比0.86、pトレンド=0.05)。
フラボノールを多く摂取している人は、心血管系疾患が発症する危険性が低くなるという結果でした。
食事習慣によっても、心筋梗塞や脳卒中の予防ができる可能性があるかもしれませんので、今後の検証に期待します。
執筆者
Dietary flavonoid intakes and CVD incidence in the Framingham Offspring Cohort.
Br J Nutr. 2015 Nov
[PMID: 26334117]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。