2015.12.15 | ニュース

玉ねぎに多いフラボノールで心筋梗塞や脳卒中を予防!?

2,880人を分析
from The British journal of nutrition
玉ねぎに多いフラボノールで心筋梗塞や脳卒中を予防!?の写真
(C) Hyrma - Fotolia.com

心筋梗塞や脳卒中といった心血管系疾患の予防に、ポリフェノールのひとつであるフラボノールが有効であると言われています。今回の研究では、食べ物から摂取したフラボノールの量と心血管系疾患の関連性を検証しました。

◆フラボノールで心血管系疾患を予防!?

ポリフェノールのひとつであるフラボノールは、玉ねぎなどさまざまな食品に含まれ、心血管系疾患の発症を予防する効果があると言われています。この効果は、多量のフラボノールを摂取した場合で認められていますが、食べ物から得られる摂取量でどのような効果があるかは、一定の見解を得られていませんでした。

今回の研究では、2,880人を対象に平均14.9年追跡調査を行い、フラボノールの摂取量と心血管系疾患との関連性を検証しました。

 

◆フラボノールで心血管系疾患の危険性が減る

以下の結果が得られました。

多変量で調整した後、フラボノールの摂取量だけが、CVDの発症リスクの低下と有意に関連していた(フラボノールが2.5倍増えるごとにハザード比0.86、pトレンド=0.05)。

フラボノールを多く摂取している人は、心血管系疾患が発症する危険性が低くなるという結果でした。

 

食事習慣によっても、心筋梗塞脳卒中の予防ができる可能性があるかもしれませんので、今後の検証に期待します。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Dietary flavonoid intakes and CVD incidence in the Framingham Offspring Cohort.

Br J Nutr. 2015 Nov

[PMID: 26334117]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。