2015.10.02 | ニュース

肺がん手術後の高強度トレー二ングの効果とは?

ランダム化比較試験により検証
from Thorax
肺がん手術後の高強度トレー二ングの効果とは? の写真
(C) WavebreakMediaMicro - Fotolia.com

肺がんの手術後、運動量が少なくなり体力が戻りにくいことがあります。今回の研究では、肺がんの手術後に高強度のリハビリテーションを実施したところ、持久力や筋力などが改善したことを報告しました。

◆肺がんの手術後に高強度トレーニングを行う群と対照群にランダムに振り分け

肺がんの手術を受けて5週間から7週間の61人の患者を、高い強度のトレーニングを行う群と通常のケアを受ける群にランダムに分けました。

高い強度のトレーニングを行う群では、持久力や筋力を向上するためのトレーニングを、週3回、1回1時間、20週間実施しました。

 

◆肺がんの手術後、高強度トレー二ングを実施すると持久力、筋力が改善

以下の結果が得られました。

61人のランダム化された患者のITT解析により、運動群では対照群と比較して、最大酸素摂取量(群間差3.4 ml/kg/min、p=0.002)、一酸化炭素移動因子(TIco)(予測値5.2%、p=0.007)、レッグプレス1RM(29.5kg、p<0.001)、椅子からの立ち上がり(2.1回、p<0.001)、階段走り(4.3ステップ、p=0.002)、全筋肉量(1.36kg、p=0.012)でより大きな増加を示した。

肺がんの手術後、5から7週間で高強度トレーニングを開始し、20週間継続すると、持久力や筋力などがより改善するという結果でした。

 

トレーニングの強度は、やみくもに高ければ良いということではありません。このような研究成果も頭に入れつつ、実際の治療として行われるトレーニングでは人ごとの病気や体力に適した内容が検討されますので、医師やリハビリテーションの専門職とよく相談することをお勧めします。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

High-intensity training following lung cancer surgery: a randomised controlled trial.

Thorax. 2015 Mar

[PMID: 25323620]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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