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胆道がん

胆道がんの基礎知識

胆道がんとは?

  • 胆道に発生する悪性腫瘍胆管がん胆のうがん、乳頭部がん)の総称
  • 胆管がん
    • 50〜60歳代に多い
    • 男性は、女性の2倍胆道がんになりやすい
    • 転移しやすい
    • 症状が出にくく、ある程度進行してから発見されることが多い
  • 乳頭部がん
  • 胆のうがん
    • 60歳代に多い
    • 女性にやや多い

症状

  • 胆管がんの場合に起こる症状
    • 黄疸:皮膚や眼球が黄色くなる
    • 尿の色が濃くなる
    • 便の色が白くなる
  • 乳頭部がんの場合に起こる症状
    • 黄疸以外の症状が出ないことが多い
    • 黄疸の症状は、出たり消えたりする
  • 胆のうがんの場合に起こる症状
    • 胆石が合併する場合が多い
      ・右上腹部の痛み
      ・発熱
      ・黄疸
    • 食欲不振
    • 体重減少

検査・診断

  • 腹部CT腫瘍の大きさや位置を調べる
  • 磁気共鳴胆管膵管撮影検査(MRCP):胆道の狭さの程度を調べる
  • 内視鏡的逆行性胆管造影ERCP):胆道の狭さの程度を調べる
  • 腹部超音波検査:胆道の状態を調べる
  • 血液検査:血液中の胆汁の量を調べる

治療

  • 手術により取り除くのが一番生存率が高く、治療の基本となる
  • 化学療法抗癌剤治療
    • 手術のできない場合に行う
    • 抗がん剤(ゲムシタビン、シスプラチンなど)を使用することが多い
  • 放射線療法
    • 治療効果を上げるために、化学療法の補助として行うことが多い

胆道がんの経過と病院探しのポイント

この病気かなと感じている方

胆道がんは、他のがんと似て初期には症状が出づらい病気の一つです。その中でも比較的でやすい症状として、腹部の違和感や原因不明の発熱といったものがあります。ある程度腫瘍が大きくなってくると、違和感が明確な痛みになったり、黄疸といって皮膚や目が黄色くなってきます。

ご自身が胆道がんでないかと心配になった時には、まずは近所のかかりつけの病院を受診することをお勧めします。基本的な診察や血液検査を受けた上で、そこから診療情報提供書(紹介状)をもらって地域の中核病院を受診しましょう。胆道がんを診断する上で普段の様子やその他の病気の有無、過去の病歴、検査結果はとても参考になりますし、診療情報提供書がないと基本的な検査を一からやり直すことになってしまうためです。

胆道がんの診断の基本は、血液検査と超音波検査です。これらである程度診断をつけることができますが、診断がつきにくいものや、診断がついた上でより詳しく調べたい場合などにCTMRI(MRCPもここでは同義です)やERCP、超音波内視鏡といった検査を行います。腹部から針を刺して造影剤を流してレントゲンを撮影する方法もあります。腫瘍マーカーの測定(血液検査の一種)だけで胆道がんの診断はできませんが、参考になる項目の一つです。

このように検査と診断は総合的に行われますので、精査に進む段階では一通りの検査ができるような、地域の中核病院をお勧めします。胆道がんかどうかの検査と、胆道がんだった場合にはそのステージを調べる検査が行われます。


この病気でお困りの方

胆道がんの治療には大きく分けて、手術、化学療法抗がん剤による治療)、放射線療法がありますが、この中でまず始めに検討されるのが手術です。手術は全てのがん細胞を体内から取り除ける可能性がある唯一の治療だからです。化学療法や放射線療法も行われることがありますが、これらは再発のリスクが比較的高く残り、その点で手術ほどの根治性がありません。

手術が行えるかどうかはご本人の体力ももちろんなのですが、がんの広がり具合によって大方は決まります。がんの転移といって、がんが血流やリンパの流れに乗って他の臓器へ広がってしまっている場合、原則的に手術は行われません。

胆道がんの手術が必要となる場合には、消化器外科専門医のいる施設が良いでしょう。手術以外の治療が必要となる場合には、消化器病専門医や、放射線治療専門医による治療を行います。手術については、年間の手術件数が多い病院ほど良いというわけではありませんが、同じ地域の中であれば少なすぎないところの中から探すというのも一つの考え方かもしれません。

胆道がんの治療のうち、体に負担のかかるようなものを望まない場合、そしてがんによる痛みや苦しさを取る治療だけを望む場合には、緩和ケア科のある病院や、ホスピスと呼ばれる施設(必ずしも病院とは限りません)へ入所するという選択肢もあります。しばしば誤解されがちな点ですが、緩和ケアは進行したがんにしか行われないような治療ではありません。どんなに初期の胆道がんであっても緩和ケアは行われます。それは、がんに対する心配や悩みを和らげることや、ドラッグストアで市販されているような痛み止めを内服するようなことも含めて、緩和ケアの一部だからです。





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