胆のうポリープ - 基礎知識(症状・原因・治療など) | MEDLEY(メドレー)
たんのうぽりーぷ
胆のうポリープ
胆のうポリープとは、胆のう壁にできる隆起性病変の総称である。
1人の医師がチェック 5回の改訂 最終更新: 2018.10.26

胆のうポリープの基礎知識

POINT 胆のうポリープとは

胆のうポリープは、胆のう壁にできる隆起性病変の総称です。そのほとんどが良性のコレステロールポリープです。しかし、少ないながらもがん化するポリープがあるので、経過観察が必要です。健康診断で胆のうポリープと診断された場合には、腹部超音波検査で6カ月~1年ごとの経過観察をしてください。急に大きくなったり、広基性(茎が太い形)であったりした場合には、がんが疑われて精密検査が行われることがあります。がんの可能性があると考えられた場合には、胆のう摘出術が検討されます。

胆のうポリープについて

  • 広義の胆のうポリープには種類がある
    • コレステロールポリープ
    • 過形成性ポリープ、炎症性ポリープ
    • 腺腫
    • 胆のうがん
  • 健康診断で胆のうポリープと診断されるものほとんどが良性のコレステロールポリープである。
  • 過形成性ポリープ、炎症性ポリープ、腺腫も良性だが、大きくなる場合にはがんが新たに出てきた可能性を否定できない。
  • 稀にがでてくるポリープがあるため、6~1年ごとの腹部超音波検査での経過観察が推奨される。
  • 10㎜を超えるものや広基性のかたちのポリープは、がんの可能性も考えて、胆のう摘出術を考慮する。

胆のうポリープの症状

  • 基本的には無症状
  • 胆のうポリープを持っている人は、胆石がある場合も多いので、その場合には胆石による痛みや炎症をおこして発熱と腹痛を伴う場合がある。

胆のうポリープの検査・診断

  • 血液検査
    • 胆のうがんでは腫瘍マーカー(CA19-9やCEAなど)が上昇することがあり、胆のうポリープでも参考に調べられることがある。
  • 腹部超音波検査
    • ポリープの形や大きさをよく観察できる。
  • 腹部造影CT検査(胆のうダイナミック造影CT検査)
    • 必ず行う検査ではないが、ポリープが大きくなりがんも考えるような場合には、がんを疑うような胆のうの外へ進展する所見がないかをみる。
  • 腹部MRI/MRCP検査
    • 必ず行う検査ではないが、がんを疑う場合、手術を考慮する場合、胆のう線筋腫症や胆石など胆のうのほかの病気について一緒に調べる目的でおこなわれることがある。

胆のうポリープの治療法

  • 通常は治療は何もせず、6カ月~1年の腹部超音波検査での経過観察が行われる。
  • がんの可能性も考えられるような大きなポリープや形が広基性のポリープの場合には手術が考慮される。  ‣開腹下胆のう摘出術
    • 従来の手術。
    • 手術中は手術している範囲が全体にみやすい。
    • お腹の傷が腹腔鏡下手術よりは大きく、手術後の回復も腹腔鏡下手術よりはやや長くかかる。  ‣腹腔鏡下胆のう摘出術
    • 開腹手術よりも傷が小さいため、手術後の傷のみた目が良いことと手術後の回復が早いことが利点。
    • 手術中にみえる範囲が狭く、習熟していない術者だと操作がしづらく、手術中に問題が起きた場合に対処しづらいことが欠点。
    • 胆のうがんの可能性が高いと考えられる場合には、転移が疑われるリンパ節をとってきたり、がんが広がっているところを細かくとったり、広い範囲に細かい操作が必要になることが多く、腹腔鏡下胆のう摘出術よりも開腹下胆のう摘出術が望ましい。