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二次性貧血(症候性貧血)

二次性貧血(症候性貧血)の基礎知識

二次性貧血(症候性貧血)とは?

  • 血液の病気以外の原因(感染症悪性腫瘍など)で起こる貧血
    • 感染症や悪性腫瘍などの病気では、うまく赤血球が作れずに貧血を起こしてしまうことがある
    • 免疫細胞が体の中の鉄を取り込んでしまうため、鉄を大量に必要とする赤血球を作ることができないことがある
    • 慢性的炎症が生じる疾患に加えて、肝臓や腎臓の機能低下が原因となるものも二次性貧血には含まれる
  • 主な原因となる病気

症状

  • 症状は一般的な貧血症状と同じ
    • 顔色がわるい
    • 呼吸困難
    • めまい
    • 立ちくらみ
    • 疲れやすい
    • 動悸
    • 息切れ

検査・診断

  • 血液検査:血液の状態を調べる
    • 赤血球の量を調べる
    • ヘモグロビン貧血の程度を表す)を確認する
    • エリスロポエチン濃度(慢性腎臓病が原因の貧血の場合)
    • 血液中の鉄の量を調べる:鉄、フェリチン
  • その他に原因となる病気に関する検査を行う

治療

  • 基本的な治療方針
    • 二次性貧血の原因である基礎疾患の治療が基本
  • 主な治療
    • あまりにも貧血が強い場合
      ・輸血を行う
    • 栄養素(鉄、葉酸、ビタミンB12)が不足している場合
      ・不足している栄養素を補充する
    • 慢性腎臓病が原因の貧血の場合
      エリスロポエチンを補充する

二次性貧血(症候性貧血)の経過と病院探しのポイント

この病気かなと感じている方

二次性貧血というのは特定の病気の名前ではなく、他の病気が原因で生じている貧血の総称です。体内で持続的に炎症が続くと赤血球が十分に作れなくなり、貧血が生じます。持続的な炎症というのは感染症でも生じますし、悪性腫瘍膠原病が原因になることもあります。また、腎臓の機能が低下すると腎性貧血が生じますし、肝臓の機能が低下すると赤血球が多く破壊されるようになってやはり貧血が引き起こされます。このようなものを全て総称したものが二次性貧血です。

貧血は血液中のヘモグロビンが減って、全身に十分な酸素が届けられない状態です。進行すると少しの運動で息切れがしたり、動悸が出たりします。このような症状は貧血に限らず様々な状況で生じますが、貧血の場合にはその背景に何らかの原因が隠れています。このうち、血液疾患(再生不良性貧血鉄欠乏性貧血白血病、その他多数)が原因のものを除いて二次性貧血と呼びます。

何かしらの内臓の病気がもともと持病としてあり、上記のような貧血症状に心当たりがある場合には、一度お近くの内科クリニックを受診されることをお勧めします。内科の中での診療科は、貧血の原因によって、消化器内科や血液内科など様々ですので、まず始めに受診するのはかかりつけの内科があればそちらが良いでしょう。そこで診察、検査を受けて、血液検査で実際に貧血があるとなった場合には、その先の詳細な検査に進むことになります。詳しい検査や治療については、それぞれの疾患のページもご参考になさって下さい。






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