こうさんきゅうせいふくびくうえん
好酸球性副鼻腔炎
鼻の奥の副鼻腔という部位にポリープができ、においの感じにくさや鼻づまりが起こる病気。ポリープには好酸球という細胞が集まっている
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最終更新: 2025.01.20
好酸球性副鼻腔炎の基礎知識
POINT 好酸球性副鼻腔炎とは
好酸球性副鼻腔炎は鼻の中にポリープができる難治性の副鼻腔炎です。鼻ポリープ(鼻茸)には好酸球(白血球の一種)と呼ばれる免疫細胞が集まっています。においを感じにくくなったり、鼻づまりの原因になります。命に関わることはありませんが、鼻のポリープは手術で取り除いても再発を繰り返します。治療はステロイド薬が有効なことが多いですが難治性のものもあります。症状に思い当たる節がある人は、耳鼻科を受診して相談してください。
好酸球性副鼻腔炎について
- においを感じにくくなったり、鼻づまりが主な
症状 - 鼻の中にはポリープができ、臭いの感じにくさや鼻づまりの原因となる
- ポリープには好酸球という
アレルギー に関わる免疫 細胞が集まっているという特徴がある - 気管支喘息など他のアレルギーの病気を一緒に持つことが多い
- 20歳以上の人に起こることが多い
- おおよそ2万程度いると考えられている
- 症状が強くなかなか治らない場合には難病指定されることがある
好酸球性副鼻腔炎の症状
- 鼻の
症状 - 重度の鼻づまりで、鼻の両側が詰まることが多い
- 鼻づまりがひどくなると、口呼吸となり、口のかわき、喉の痛みの原因となる
- 臭いを感じられなくなる(嗅覚障害)
- 粘りっこい鼻水を伴うこともある
- 耳の症状
炎症 が耳にまで及ぶと耳だれの原因となる- 難聴の原因になることがある
好酸球性副鼻腔炎の検査・診断
- 鼻鏡検査
- 鼻の中の状態(ポリープがあるか)を確認
- 血液検査
- 好酸球数の増加
ステロイド薬 の使用前には血糖 値、血清コレステロール 値のチェック
CT 検査・MRI 検査- 副鼻腔炎の広がりを確認
- 病理検査
- ポリープを手術で切除した場合などに行われる
- ポリープの中身を顕微鏡で確認する
- 好酸球性副鼻腔炎では好酸球が集まっている
がん との識別などにも役立つ