がんけんけいれん
眼瞼けいれん
眼の周りの筋肉が意図せずに収縮することで、まぶたを開けにくい状態になってしまう
9人の医師がチェック 41回の改訂 最終更新: 2018.10.15

眼瞼けいれんの基礎知識

POINT 眼瞼けいれんとは

目の周りの筋肉が意図せずにけいれんすることです。けいれんによってまぶたが開けにくくなります。眼瞼けいれんが起こる理由については詳しくはわかってはいませんが、薬の副作用や大脳基底核の異常によって起こると考えられています。初期の症状はまばたきが多くなったり、まぶたがピクピクと小刻みに動きます。また、まぶたの動きの異常のために、ドライアイが起こり目の不快感の原因になります。けいれんをおさえるためにボツリヌス毒素の注射を行い、薬や手術で治療することもあります。眼瞼けいれんがある人は神経内科や眼科などを受診してください。

眼瞼けいれんについて

  • 眼の周りの筋肉が意図せずに収縮することで、まぶたを開けにくい状態になってしまう
    • 筋肉が意図せず収縮してしまう病気(ジストニア)の一種と考えられている
    • 必ずしもまぶたがピクピクと「けいれん」するわけではない
  • 大脳基底核(脳の深部にある部位)の異常により引き起こされていると言われているが、はっきりとしたメカニズムは不明
    • パーキンソン病の患者に眼瞼けいれんが合併する場合がある
    • 薬剤(抗不安薬、睡眠導入薬などの向精神薬など)が原因で起こる場合もある
    • 脳梗塞後に起こる場合がある
    • 精神的なストレスがかかることで起こる場合がある
  • 日本では30万〜50万人の患者数と言われている
    • 40歳以降の女性の患者が多い
    • 若い年齢で発症した場合は、薬剤性などの場合も多い

眼瞼けいれんの症状

  • 初期症状
    • 瞬きが多くなったり、まぶたがピクピクけいれんする
      ・まぶたのけいれんは必ずしも起こるわけではない
    • まぶしさを感じる(羞明)
    • 眼の乾き(ドライアイ
    • 眼の不快感や痛み など
  • 症状が進行すると眼がどんどん開けづらくなり、最終的にはまぶたが閉じることで眼が見えなくなってしまう
  • まれに頭痛や耳鳴り、抑うつ症状などが合併することもある
  • 日光やストレス、読書などの影響で症状が出現したり悪化したりすることがある

眼瞼けいれんの検査・診断

  • 問診と診察が重要
    • まばたきを素早く繰り返す、眼をぎゅっと閉じるなどを行うと症状が起こることが多い
  • その他に筋電図検査や、MRI検査などの画像検査を行う場合もある
  • 顔面けいれん眼瞼下垂、ドライアイなどとの鑑別が必要

眼瞼けいれんの治療法

  • 原因が不明の場合、眼の周囲の筋肉へボツリヌス毒素の注射を行う
    • 日本で唯一保険適応として認められている治療法
  • その他の治療法
    • 特殊なメガネによる治療
      ・遮光メガネや、まぶたを強制的に持ち上げるメガネ(クラッチメガネ)  などの使用
    • 内服薬による治療
      ・抗けいれん薬
      ・抗コリン薬
      抗不安薬
      ・抗うつ薬(SSRI)
      ・抗痙縮薬(バクロフェン)  などの使用
    • 手術:けいれんを起こす筋肉の切除(眼輪筋切除術)やまぶたを持ち上げる手術を行うこともある

眼瞼けいれんの経過と病院探しのポイント

眼瞼けいれんが心配な方

眼瞼けいれんは、眼の周りの筋肉が意図せずに収縮してしまう病気です。まぶたがぴくぴくすることの他に、眼の不快感や痛み、眼が開けづらいなどの症状で気がつくことがあります。自然と症状が出て自然に止まるものですが、まばたきを素早く繰り返す、眼をぎゅっと閉じるなどの動作を行うことで、上記の症状が出ることもあります。

パーキンソン病や、抗不安薬、睡眠導入薬などの薬が原因で起こることが多いため、症状と合わせて、パーキンソン病や薬に心当たりがないかチェックしましょう。

眼瞼けいれんかなと思ったら、まず内科、神経内科、眼科などが受診先として適切な科になります。基本的には神経内科が専門に診療する疾患ですが、紹介のシステムがある日本では、診断がつくまではその他のかかりつけ科の受診でも問題ありません。受診した病院で、眼瞼けいれんが心配と伝えれば、適切な科を紹介してくれるはずです。

パーキンソン病などを患っている場合は、普段から通院している医師に相談しましょう。専門的な検査としては、眼球周囲の筋電図検査やMRIなどの画像検査を行う場合もあります。

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眼瞼けいれんでお困りの方

眼瞼けいれんに気づいた場合、数日間様子をみても改善しなければ、クリニックまたは病院を受診しましょう。薬剤が原因である場合は、薬を止めれば症状が改善することもあります。パーキンソン病などが原因となっている場合は、その治療が必要です。原因が不明の場合、眼の周囲の筋肉にボツリヌス毒素の注射を行うこともあります。

眼瞼けいれんが進行し、目で見る機能に障害が出た場合は手術を行うこともあります。手術は眼科医が専門で行います。しかし、眼瞼けいれんを診ている医師が眼科医でなくても、適切に手術可能な病院を紹介してくれるため、最初の受診はクリニック、病院のどちらでもかまいません。

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