がんめんけいれん

顔面けいれん

顔の片側が突然ピクピクとけいれんする病気。主に顔の筋肉を動かす顔面神経に血管が触れることで起こる

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15人の医師がチェック 136回の改訂 最終更新: 2017.06.15

顔面けいれんの基礎知識

顔面けいれんについて

  • 本人の意思によらず、顔の片側(特に口角と眼)が突然ピクピクしてしまう病気
  • 顔面神経顔面の筋肉を動かしたり、唾液の分泌や、舌の先の味覚を感じるための働きをもつ神経の側を走る血管が持続的に顔面神経に接触していることで、顔面神経が異常な活動をしてしまうことが主な原因
    • その異常な信号が顔の筋肉に伝わってしまい顔がピクピクする
  • けいれんがひどくなる誘因病気の症状を引き起こす引き金。必ずしも病気の原因ではない(例として、運動は喘息の誘因だが原因ではない)
    • ストレス
    • 疲れ
    • 睡眠不足
    • コーヒー摂取
    • 喫煙
    • 寒さ
  • アルコールによって症状が軽くなる人もいる
  • 10万人に10人程度、中年の女性に多いといわれている

顔面けいれんの症状

  • 本人の意思によらず、「顔のピクつき」が突然起こる
    • 短いピクつきが一日何回も起こる人もいれば、一日中続く人もいる
  • 症状は片側の目の周囲からはじまり、次に頬、口輪筋などに広がっていく
    • 原則として片側に起こる

顔面けいれんの検査・診断

  • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い:神経に接触している血管や脳腫瘍がないかなどを調べる

顔面けいれんの治療法

  • 主な治療法は3つ
    • 薬による治療(神経の活動を抑える薬)
    • ボツリヌス毒素治療(筋肉の働きを弱める注射をする)
    • 手術(顔面神経顔面の筋肉を動かしたり、唾液の分泌や、舌の先の味覚を感じるための働きをもつ神経に接触している血管を離して固定する、唯一の根本的治療)
  • 内服治療に関しては、まず最初に試すことが多い
    • けいれん止め(カルバマゼピンなど)を使用することもある
    • 劇的に効くことは多くない
  • 眠気が強いなどの副作用に困る場合、症状が落ち着かない場合はボツリヌス毒素治療を行う
    • 効果が出ることが多いが数ヶ月程度で効果は切れてしまう
  • 患者さんの多くがボツリヌス治療か手術のいずれかを受けることが多い
  • ピクつきがひどくなるような状況を避けることも大切

顔面けいれんの経過と病院探しのポイント

顔面けいれんかなと感じている方

顔面けいれんは、本人の意思によらず、顔の片側(特に口角と眼)が突然ピクピクとけいれんする病気です。症状が重いと、1日の中で何度も起こったり、1日中けいれんし続けたりします。軽症のものや初めてのものであれば、しばらく自宅で様子を見ても良い疾患ですが、もし心配で受診される場合には、神経内科、脳神経外科のクリニックや病院が適しています。

顔面けいれんの診断は問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことと画像検査で行います。顔面けいれんの原因の多くは脳の血管が顔面神経顔面の筋肉を動かしたり、唾液の分泌や、舌の先の味覚を感じるための働きをもつ神経に接触し圧迫していることです。実際に頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多いで脳の血管と顔面神経が接触していることを確認すれば、診断に至ります。まれに脳腫瘍や動脈瘤が顔面神経を圧迫することで顔面けいれんを引き起こすこともあるので、それを区別するためにも、頭部CTX線(放射線)を用いて頭の中の状態を調べる検査。脳出血や水頭症の確認などに使われることが多いMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査の検査が行われます。そのためCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査やMRIがないクリニック、病院に行き顔面けいれんと診断された場合には、診療情報提供書前の病院で行われた検査や治療、経過をまとめて、他の医療機関へ引き継ぐための資料。俗に「紹介状」と呼ばれているものを指す紹介状前の病院で行われた検査や治療、経過をまとめて、他の医療機関へ引き継ぐための資料。正式名称は「診療情報提供書」)をもらってそこまでの診察、検査結果を引き継いだ上で、他の施設を受診することになります。

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顔面けいれんでお困りの方

顔面けいれんは発症症状や病気が発生する、または発生し始めることから1か月以内で症状が軽い場合には、特別な治療を行わずに様子を見ることが多いです。顔面けいれんの治療には、飲み薬、ボツリヌス毒素療法、手術があります。このうち手術のみが根本治療で、残りは対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるです。飲み薬では抗てんかん薬に分類される薬剤が使われますが、効果が十分でないことも多いです。

ボツリヌス毒素療法は多くの場合有効で、3−4か月ほど効果が続きます。神経内科、脳神経外科のクリニック、病院でも行っていないところがあります。希望がある場合にはお問い合わせの上で受診するのが良いでしょう。

手術は微小血管減圧術と言って、顔面神経顔面の筋肉を動かしたり、唾液の分泌や、舌の先の味覚を感じるための働きをもつ神経を圧迫している血管の位置をずらして、圧迫しないようにするものです。脳神経外科の中でも限られたところでしか行われていません。周りには重要な神経があって、万が一損傷すると重い合併症ある病気や治療によって引き起こされる、別の病気や病態のことが起きてしまうため、経験数の多い脳神経外科専門医の手術を受けることが望ましいです。

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