ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜん
椎骨脳底動脈循環不全
首の後ろ側を通って脳に血流を送る椎骨動脈が細くなり、脳に十分な血液が運ばれなくなることで様々な症状が生じる病気
10人の医師がチェック 77回の改訂 最終更新: 2018.09.13

椎骨脳底動脈循環不全の基礎知識

POINT 椎骨脳底動脈循環不全とは

首の後ろ側を通って脳に血液を送る椎骨動脈が細くなり、脳に十分な血液が運ばれなくなりさまざまな症状が現れる病気です。めまいや麻痺、失神などの症状が現れます。動脈硬化や椎骨動脈解離、頚椎(首の骨)の変形が関与しているとされています。椎骨動脈の状態や他の病気の可能性を否定するために画像検査(超音波検査やCT検査、MRI検査)が行なわれます。抗血小板薬や抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)が治療に用いられ、必要に応じて手術で血管を広げます。椎骨脳底動脈循環不全はめまいや麻痺、失神などの原因の1つとして考えられます。 疑いがある場合は脳神経外科や神経内科を受診してください。

椎骨脳底動脈循環不全について

  • 首の後ろ側を通って脳に血液を送る椎骨動脈が細くなり、脳に十分な血液が運ばれなくなることで様々な症状が生じる病気
    • 出現する症状は一時的なことが多い
    • 椎骨動脈から十分な血流が流れないと、脳底動脈(主に小脳や脳幹を栄養する動脈)に十分な血流が流れなくなり、めまいや麻痺失神などの症状が起こる
    • 一過性脳虚血発作の一種
  • 主な原因
    • 動脈硬化
      糖尿病
      脂質異常症
      高血圧症
    • 椎骨動脈解離
    • 頸椎の変形
    • 生まれつき椎骨動脈が細い
    • 上記に加えて、姿勢などの影響で動脈が圧迫され、一時的に血流が流れなくなる
  • 50代以降に多くみられる

椎骨脳底動脈循環不全の症状

  • 主な症状は失神、めまい
  • 症状は、首を回したときに起こったり悪くなることが多い
    • 椎骨動脈は頚椎(首の骨)の中を通っていて、首を回すと椎骨動脈が圧迫されて細くなることが原因
  • 以下の症状が一時的に現れやすい
    • 目の前が暗くなる
    • 失神、立ちくらみ(のような感覚)、めまい
  • まれに手足の麻痺、耳鳴り、視力障害などの症状が出ることもある

椎骨脳底動脈循環不全の検査・診断

椎骨脳底動脈循環不全の治療法

  • まずは血液をさらさらにするような薬や、動脈硬化の原因となる病気の治療を行う
    • 脳血流改善薬:血液をさらさらにして血液の循環を良くする
    • 高血圧、糖尿病脂質異常症などがあればそれらに対する治療を行う
    • 喫煙している場合は禁煙を行う
  • 脳血管内の治療
    • カテーテルやメッシュの管で血管を拡張する
  • 脳梗塞のリスクがあるため、予防的な治療が必要となる

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