がんせいふくまくえん

がん性腹膜炎

各種のがんが、腹膜に転移して起こる病気。腹水が溜まったり、腸閉塞を引き起こしたりなどする

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9人の医師がチェック 124回の改訂 最終更新: 2017.10.13

がん性腹膜炎の基礎知識

POINTがん性腹膜炎とは

がん性腹膜炎はがんが進行してお腹の中にがん細胞が飛び散り水が溜まった状態のことです。胃がん大腸がん膵臓がん卵巣がんなどが進行するとがん性腹膜炎を起こすことがあります。症状はお腹が張る・悪心・腹痛・食思不振などで、程度がひどい場合には腸閉塞や腎不全の原因になることがあります。 がん性腹膜炎の治療では、利尿剤を使ったり腹水を抜くことで行います。がんの治療中にお腹の張りが気になるときはがん性腹膜炎の可能性があるので治療中の医療機関に相談することをお勧めします。

がん性腹膜炎について

  • がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるが、腹膜に転移がん細胞がリンパ液や血流にのって、リンパ節や他の臓器にまで広がること。転移がある場合は進行がんに分類されることが多いして起こる病気
  • 長い期間腹水がたまっていたり転移したがん細胞が腸を巻き込んだりすると腸閉塞などを起こす

がん性腹膜炎の症状

  • 起こりうる症状
    • 吐き気
    • 食欲不振
    • 便秘
    • 下痢
    • 腹部膨満お腹が張った感じがすること。原因としては、便やガスが腸に溜まったり、腹水が溜まったりすることによる
    • 腹痛
    • 全身のだるさ
    • るいそう(激しいやせ)

がん性腹膜炎の検査・診断

  • 画像検査
    • 腹部CT検査X線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができる
    • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査
  • 腹水お腹の中に水がたまってくる現象。肝硬変や低栄養などが原因で起こりやすい検査:がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある細胞の有無を調べる
    • お腹の表面を消毒し、局所麻酔の痛みどめをして針を刺して腹水を吸い出してくる

がん性腹膜炎の治療法

  • 原因となる病気に対する治療が優先される
  • 腹水お腹の中に水がたまってくる現象。肝硬変や低栄養などが原因で起こりやすいが溜まってお腹が張るなどの症状が強いときは排液(腹膜に穴を開け溜まった水を抜く)を行う
    • がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるが進行してくると、がん細胞に栄養を横取りされて栄養状態が落ちてしまう
    • 排液すると体外にタンパク質を出すことになるため、さらに低栄養になってしまう懸念がある
    • 腹水濾過濃縮再静注「静脈注射」の略。薬を注射や点滴で投与すること法(CART)という、腹水から必要な成分のみを濃縮して体に戻すという方法もあるがその有効性は確立していない
  • がん性腹膜炎の発症症状や病気が発生する、または発生し始めることは、腹腔内のいたるところにがん細胞が散らばっていることを意味する
    • がんが全身に広がっているため、がん性腹膜炎になるとその後のがんの経過は良くないことが多い
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